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2636. 【アムステルダム滞在記】国際ジャン・ピアジェ学会の始まりの朝に


アムステルダムの滞在二日目の朝を迎えた。今日は普段と同じように五時半あたりに起床し、六時前から一日の活動を開始させた。

昨日はヴァン・ゴッホ美術館に足を運び、そこで多くの時間を過ごした。フローニンゲンからアムステルダムまでは片道で二時間半ぐらいの移動時間がかかる。

しかし、オランダ国内の旅行であるためか、疲れは全くなく、この瞬間の心身の状態は極めて良好である。宿泊先のホテルは大きな通りに面しているが、その周りは落ち着いており、昨夜は熟睡することができた。

今ホテルの自室の窓の外を眺めてみると、まだ人影はほとんどなく、とても静かだ。朝日の光だけがすでに活動を開始しているかのようである。

昨日は夜の十時を過ぎてもまだ明るかった。完全に日が沈んだのは十時半を過ぎてからではなかっただろうか。今朝五時半に目が覚めた時にはすでに太陽が昇り始めており、太陽は本当に忙しく活動をしている。

今朝方、昨日のヴァン・ゴッホ美術館で得られた感覚が影響をしてか、瞬間的な印象を残す夢を見ていた。夢の詳細は覚えていないが、私が英語を用いて何かを説明しているような場面が印象に残っている。

昨日の体験とそれを通じて自分の内側に流れ込んできた感覚が交差しながら様々な記憶を形作っている。そういえば昨日は、久しぶりに焼肉を食べた。

ホテルからヴァン・ゴッホ美術館に向かう最中、とても美味しそうな韓国料理店を見つけ、夕食はここで食べようと思っていた。

美術館の帰り道、韓国料理店に入り、当初はビビンバと何か他の一品を注文しようと考えていた。店の中に入ると、流暢な英語とオランダ語を話す韓国人の若い男性店員がとても気さくに私に話しかけてきた。

案内された席に着き、彼の説明を聞くと、どうやらここは焼肉の食べ放題の店のようだった。普段私は旅行の際は、一人旅ゆえに食事は簡単に済ませることが多い。

誰かと一緒でないのに豪華な食事をする必要などほとんどないという考えを私は持っている。そのため、普段からお世話になっているチェーン店のスーパーで夕食を購入しようかと昨日は迷ったが、久しぶりに韓国料理が食べたくなり、その店に衝動的に入った。

結局私は一人で焼肉の食べ放題を食べることにした。結果としてこれは良い選択だったように思う。久しぶりに鶏肉以外の肉を食べ、野菜もふんだんに摂ることによって随分と活力が湧いたような気がした。

食事を済ませて店を後にしようとすると、先ほどの気さくな若い男性店員が「また来てください。それか今度はフローニンゲンで会いましょう!」と述べた。私は笑顔で簡単に返答をし、店を後にした。

ふとしたきっかけで、昨日の夕食時の何気ない光景が静かに蘇ってきた。

今日はいよいよ第48回の国際ジャン・ピアジェ学会が始まる。学会の開始は九時であり、結局昨日の夕方に受付を済ますことができなかったので、今日は早めにホテルを出発し、受付をする時間的余裕を持たせたい。

ホテルを出発するのは8:10ぐらいにすれば、ゆっくり歩いて行っても学会の会場には8:40前には到着するだろう。学会の代表者からの開会の辞の後に、私をフローニンゲン大学に導いてくれたポール・ヴァン・ギアート教授が75分間にわたるプレゼンテーションを行う。

初日にはその他にも楽しみな発表が数多くあるが、ヴァン・ギアート教授の発表を最も楽しみにしている。ヴァン・ギアート教授は実質的にはすでに退職をしており、現在はどこの大学にも所属せず、趣味である絵画を描き続けているようだ。

だが、今でも共著論文として論文を執筆することがあったり、今回のように学会で発表することも行っている。学術機関から引退をしてもこのような形で学者としての仕事を継続できるのだと教えてくれたのがヴァン・ギアート教授である。

私の発表は明日であり、パソコンを持って行く必要はないが、休憩時間にそれまでの発表で得られたことをメモするためにも今日はパソコンを持参したいと思う。待ちに待った学会の始まりに心が高鳴る。アムステルダム:2018/5/31(木)06:28 

No.1048: Anywhere, Nowhere, & Now-here

A peaceful wind is blowing in Groningen. Feeling and watching the wind, I come to think that I can go anywhere in my life. Anywhere would be nowhere, which could be “now-here.” Groningen, 08:53, Thursday, 7/5/2018

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