2633.【アムステルダム滞在記】アッセン駅で見舞われたトラブル
- yoheikatowwp
- 2018年7月6日
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フローニンゲン中央駅からアムステルダムに向けて予定通りに列車が出発すると、途中でトラブルがあった。列車がアッセンという街で停車し、その先に進めない問題が起こった。
詳細についてはその時には全くわからず、乗客はとにかく列車から強制的に下車させられ、アッセンの駅のターミナルに停車している臨時のバスを用いて近くの大きな街ズヴォレに行くように駅員に促された。乗客は皆駅のターミナルに向かい、臨時のバスが停車している地点を目指した。
乗客が多かったため、臨時のバス一台では全く足りず、バスはすぐに一杯になった。列車の中でオランダ語でしかアナウンスがなかったため、私は何が起こったのか状況を把握するのに手間取り、乗客が全員降りた後に事情に気づき、私もバス停に向かった。
一杯になったバスが発車してから幾分時間が経っても一向に次のバスが来る気配がなかった。バス停で待つ人たちの姿を見ると、通勤に向かうためにスーツ姿の男性がちらほらいた。また、ロッテルダムかアムステルダムの空港に向かう旅行客の人たちの姿もちらほら見かけた。
二台目のバスが一向に来る気配がなく、乗客たちの幾人かは苛立っている人もいる一方で、実に落ち着き払って連れと笑顔で会話を楽しんでいる人も見かけた。こうした状況にあると人間性というものが滲み出してくるのだと改めて思った。
私は、午後からヴァン・ゴッホ美術館に足を運びたいと思っていたので、この予想外の事態に最初は少々戸惑ったが、予定よりも一本早い列車に乗っていたのでそれほど焦りはなかった。アッセンの街に初めて降りたこともあり、私はバス停から見える景色をぼんやりと眺めていた。
バス停の裏にある森をしばらく眺めていても次の臨時のバスが来る気配はやはりなかった。乗客の中にいた旅行客風の一人の男性はこれからフライトがあるのだろうか、タクシーを捕まえ、「ズヴォレに行きたい人は一緒に乗って行きましょう。割り勘でXXユーロです!」とオランダ語でバス停にいる私たちに呼びかけた。
その呼びかけに応じる形で何人かの旅行客が追従し、彼らはタクシーでズヴォレの駅に向かっていった。タクシーが去ってから、何もすることがなかった私は、その場にかがみ込み、パソコンを立ち上げて過去の日記を編集し始めた。
いついかなる状況においても文章を書くこと。それを自分に誓ってから本当にそれが自分の習慣となった。
私はバス停にしゃがんで過去の日記を編集することにした。しばらく編集をしていると、バス停で待っている人たちが駅に向かい始めた。
何が起こったのかを隣にいた女性に聞いてみると、どうやら列車が動き出したようだ。私はそれを聞いてホッとした。そこで私はパソコンを閉じ、再び駅のプラットフォームに向かった。
ズヴォレ行きの列車に乗り込んだ時、私が一昨日に計画していた一時間遅い列車に乗り込んだことを知った。それほど大きな時間のロスをしておらず、最初に計画していた予定表に沿ってアムステルダムに向かうことにした。
ズヴォレに向かう列車の中には同じような状況に見舞われて乗客した人たちで溢れかえっていた。列車が出発すると、状況を説明するアナウンスがあった。アッセン駅の先で何か小さな事故があったようだ。
その事故はすでに解決されたことを伝えるアナウンスが流れると、乗客の何人かが拍手をしていた。私の左隣に座っていた、数独をしていた中年女性も笑顔で拍手を始めた。
とにかく無事にアムステルダムに向かうことができて嬉しく思う。今はユトレヒトからアムステルダムの駅に向かっている列車の中にいる。あと五分でアムステルダムの駅に着く。アムステルダム近郊:2018/5/30(水)13:34