雷雨から一夜が明け、早朝の今、小鳥たちが元気良く鳴き声を上げている。起床した五時あたりには幻想的な鳴き声が辺りに響いていたが、今の鳴き声はとても快活だ。小鳥の鳴き声に耳を傾けていると、一日の活動に向けた活力が湧いてくる。
昨日の日記で書き留めていたように、ここ数日間印象的な夢を見ないと述べていたら、今朝方は印象的な夢を見た。かなり強烈な印象を持つ夢だったが、今はその印象が淀んでしまい、どのような夢であったかをほとんど書くことができない。
中学校時代にお世話になっていた数学教師から数学の問題を提示され、それに回答しているような場面が記憶に残っている。だが、もっと大事な何かが夢の中に存在していたという感覚があり、それが何だったかを思い出せないのは残念だ。
それはまた形を変えて今後の夢の中で現れてくるだろう。その時にはできるだけ逃さずに観察をしたいと思う。
明日から三日間の学会が始まる。学会期間中は、自分の発表日でないとしてもパソコンを持参し、できる限りその場で気づきや発見などを書き留めておきたい。発表と発表の合間の休憩時間や昼食休憩の後などに文章を執筆する時間があるだろう。
会場にいる間のメモは全て英語になるであろうから、ホテルに戻ってから日本語の日記を書き留めておく。学会の進行に合わせて、印象に残っていることはできるだけ克明に書き留めておく。
それが今この瞬間どれほど有用なのかは気にしない。その瞬間の自分を捉えているのであれば、それは全て文章として書き出すに価する。
また、自分の内側から自然と出てくるものも文章として書き留めておくに価する。それらを全て書き出しながら学会に参加する。
学会期間中も、宿泊先のホテルでは作曲実践を行いたい。中欧旅行の際に持参した、バルトークの“Mikrokosmos Complete (2016)”を今回も持参する。
宿泊先のホテルでは、夜にこの楽譜を参考にして短い曲を作っていく。日記と同じように作曲も完全に毎日の習慣となった。作曲がなければ日々が成り立たなくなったことを心から嬉しく思う。
バルトークの楽譜以外には書籍を持っていかないようにしようと思う。というのも、おそらく今日訪れるヴァン・ゴッホ美術館で何かしらの画集か文献を購入するであろうから、行きの荷物はとにかく軽いものにしたい。
また、フローニンゲンからアムステルダムまでの列車の中では、基本的に過去の日記の編集を行いたいため、書籍を持っていく必要はないだろう。
作曲実践が完全に日々の習慣となったことに加え、内的感覚をデッサンすることも新たな習慣になった。そのため、デッサンに必要なノートと色鉛筆を忘れないようにしたいと思う。
文章を書くこと、作曲をすること、デッサンをすることは、どこで何をしていてもできる実践となった。あとはそれら三つの実践技術をどれだけ高めていくかが重要になる。
それは一生涯をかけて行われるべきものであることを自分は知っている。フローニンゲン:2018/5/30(水)06:27