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2621. 長き座禅を終えて


週末が明け、再び新たな週を迎えた。月曜日の朝はとても静かである。

ここ最近は気温が高くなっており、室内にいてもその暑さを感じる。一日中窓を開け、風を室内に入れることによって暑さを凌いでいる。

この地域は夏の最高気温もそれほど高くないため、基本的にどの家にも冷房は付いていない。私の家も同様だ。

夏の暑い日においてもカーテンを閉め、窓を開けていれば十分過ごせる。また、気温が上がるのは午後の四時前後であり、その時間帯を凌げればあとは基本的に涼しい。今日もまた気温が上がるようであり、週末からはまた気温が下がるようだ。

昨日は午後から随分と長く座禅をしていた。途中休憩を入れながら、結局午後から寝る前までずっと座っていたように思う。これほど長く座ったのは本当に久しぶりであった。

書物を読むことから離れ、文章を書くことから離れ、曲を作ることから離れるような日曜日の午後であった。長時間にわたって座禅をしていたためか、自分の脳が深い休息と共に蘇生されたような感覚があった。

あるいは、再構成されたと言った方が相応しいかもしれない。座っている最中に雑念が湧き、それが深い洞察に変わり、最後には洞察すら消えているような時間があった。

途中に得られた洞察には大変興味深いものがいくつもあり、それは今後折を見て書き留めておきたい。昨日の体験を経て、普段の生活の中で時折集中的な座禅をするのも良いかもしれないと改めて思った。脳が再調整され、以前とは異った状態で自分の脳が動き出しているのがわかる。

小鳥の鳴き声が辺りに響き渡っている。早朝の爽やかな風が街路樹の葉を揺らしている。

七時を迎えた今はもう、朝日が昇り、街全体を優しく照らしている。ここしばらくバッハの曲を聴いてばかりであったが、今朝からはモーツァルトのピアノソナタを聴いている。

どうもまだ脳が調整を続けているようだ。昨日の集中的な座禅によって脳が作り変わり、その調整が進んでいるのがわかる。

今日は無理をせず、ゆっくりと仕事に取り掛かるのが良さそうだ。午前中はまず、協働執筆中の書籍の原稿をレビューする。

こちらの方でコメントする箇所があればコメントをする。一つの章の半分ほどを読むだけであるからそれほど時間はかからないだろう。

その後、今週の木曜日から始まる学会の発表に向けたパワーポイント資料を作成する。私の発表は金曜日に行われる。

時間としては20分ほどの発表に向けた資料を作成していく。もう一度メールを確認し、質疑応答を含めた発表時間がどれほどなのかを確かめておきたい。

私は「ダイナミックシステム」というカテゴリーに括られるセッションの中で発表を行う。そのセッションでは他に三名ほど発表を行うことになっており、私は彼らの発表が全て済んでから最後に発表を行う。

セッションを仕切ってくれるのはオランダ人の経験豊富な教授であり、セッションの進行に関しては問題がなさそうである。今日はとりあえず原稿のレビューと学会発表に向けた資料作りを優先させる。

その他の時間は読書と作曲実践に充てたい。脳と心がまた新たな形で動き始める。自分の存在がまた新たな形で一歩一歩歩みを進めていく。フローニンゲン:2018/5/28(月)07:18 

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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