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2611. 月から地球に生還した感覚


昨日と同様に、薄い雲が空を覆っている。今朝は五時半過ぎに起床し、六時あたりから一日の活動を開始した。

天気と同じく、夢に関しても昨日と同じように印象的な夢を見た。夢の中で私は、欧州での生活を終え、日本で再度一年ほど生活することになった。厳密には、パリから世田谷に引っ越すことになった。

夢の始まりは、世田谷のとある駅から徒歩で10分ほどの所にあるアパートの中だった。このアパートは幾分古びていたが、部屋の広さは十分であり、家具なども一式揃っていた。

日本での新生活に際して家具を揃える必要がないことは有り難かった。また、このアパートは一階建てになっていて、合計で三つの部屋しかない。

もしかすると、これはアパートというよりも、部屋だけがある平屋を三つ連ねたような居住場所と言った方が正確かもしれない。隣の部屋には、私よりも少し年上の女性が住んでいた。その方の職業は不明であるが、清潔感があり、とても感じの良い方だ。

引越してきてからすぐに挨拶に行き、その場で少しばかり話をした。あいにく、一番奥の部屋に住んでいる人は不在であった。雰囲気から察するに、そこは誰も住んでいないのかもしれない。

引越してすぐに何かを始めようとするのではなく、私はスライド式のガラス窓を開け、窓際の地べたに仰向けになった。私は何を考えるでもなしに、目を開けたまま太陽の方向を眺めていた。

すると、一人の友人が私の家にやってきた。友人は以前ここに住んでいたらしく、何か置き忘れたものがあったようだ。

それを確認した後、彼はこれから会社に行くと言っていた。どおりで綺麗な格好をしていると思った。

一方私は特に何もすることがなかったので、引き続き部屋の中でゆっくりとしていた。しばらくしてから、パリから持ち帰った書籍をどこにどのように配置するかを考え始めた。

私の頭の中には、壁一面が書籍に覆われた部屋になるというイメージがあった。そのイメージ通りに書籍を並べようとすると、突然奇妙な感覚に襲われた。

それは確かに突然やってきたが、日本に到着した時にすでに感じ始めていたことだった。それはこの国に適応することの難しさを物語る感覚であった。

あたかも自分が月から地球に生還したかのような感覚があり、景色がチグハクなものに見えてくる。それは物理的かつ心理的な景色である。

こうした景色の変化に対して私は幾分混乱し始めた。いつも思うが、日本から国外へ移住する時は比較的適応が楽なのだが、どうしてその逆は難しいのだろうか。

私にとっては、日本に帰ってきた時の適応がいつも難しい。どこかそれは、精神的な適応障害の一種のようだと形容できる。

この障害を癒していくには時間がかかる。だから私はこのひっそりとした場所で生活を始めようと思ったのだろう。

そのようなことを考えていると、隣に住んでいる女性が親切にも銭湯に立ち寄ってから近くのレストランで食事でもどうかと声をかけてくれた。「銭湯?」と一瞬疑問に思ったが、どうやらこの家にはお風呂がないらしい。

その申し出を受け、私は外出に向けた支度をしながら、また一年後にはこの場所から離れようと思っていた。

今朝方見ていた夢はそのような内容だった。目を覚ました時、自分がフローニンゲンの寝室にいたことを確認し、どこか安堵感に包まれた。

幻想的な赤い朝焼けが寝室の窓の向こうに広がっていた。夢の中で考えていた通り、母国の何が生きづらさを自分にもたらしているのかをより明確にしていく必要がある。

その要因の候補は幾つか頭の中にある。だが、それらをより精査していかなければならない。

安易に一つの要因に還元することをせず、また特定要因の表面だけを見ていてはならない。夢の中で感じていたように、「月から地球に生還した感覚」というのはどこか正しいように思う。

私は月に行ったことはないが、適応の難しさは似たものがあるに違いない。私は今日もこの街で生活をする。フローニンゲン:2018/5/25(金)06:39

No.1037: Toward the Transparent River

The transparent sky is showing up in front of my eyes.

I wish to flow in this life so as to approach “that” river in the other life. Groningen, 07:58, Friday, 6/29/2018

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