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2603. 声部連結の解説書より


今日は午前中から“Voice Leading: The Science Behind a Musical Art (2016)”と“Ancient Greek Music (1992)”を読み始めた。“voice leading”については昨年に作曲を始めた当初から耳にする言葉であったが、これが日本語でなんと翻訳されているのかについてはこれまで調べたことがなかった。

どうやら「声部連結」という訳語が当てられているらしい。本書を読み進めてみると、昨年に履修していたオンラインの作曲講座では触れられていない声部連結のルールが数多く存在することを学んだ。

本書はタイトルにあるように、科学的な観点から声部連結のメカニズムを解き明かすものであり、とりわけそれが音楽の聴き手に及ぼす認知的な効果について解説を加えている。科学的な発見事項として随分と興味深いものが多く、その発見事項を念頭に置きながら作曲をすれば、曲が持つ諸々の作用や効果を引き出すことにつながりうるという確信を得た。

例えば、それは以前から私が関心を持っていたような、曲を通じた意識の治癒及び変容の実現である。この実現に向けて、学ぶべきことは無数のように存在しているが、本書はその実現に向けてまた新しい一歩を歩ませてくれたように思う。

声部連結というテーマに関しては、その他の書籍にあれこれ手を出すのではなく、とりあえず本書を何度か繰り返し読むことによって、以前履修した作曲講座では触れられていなかった規則を学び、声部連結に関連した諸々の実証結果に関する知識を得ていきたいと思う。

兎にも角にも今の私には音楽言語の体系が内側に確立されていないので、その確立に向けた読書は今後も積極的に行っていきたい。例えば、作曲関係の書籍を毎日一時間程度でいいので読んでいくというのは新たな習慣にしたい。

これを習慣化し、それを毎日何年か続けていけば、音楽言語の体系が自ずと内側に構築されていくだろう。そうした体系が長大な時間をかけて自ずから構築されていることが重要なのであり、短期間で人工的に構築することは避けなければならない。

静かに自然と内側から醗酵させていく。そうでなければ、構築された体系は脆弱であり、脆くも崩れ去ってしまうようなものになってしまうだろう。

外国語を毎日学ぶかのように、その他の習慣を実践するのと全く同じように、音楽言語の習熟に励みたい。ただしここで注意しなければならないのは、私は決して音楽言語の専門家になるつもりはないということである。

つまり、既存の楽曲を分析したり、音楽理論について語ることには一切関心がない。私がとにかく実現させたいことは、絶えず曲を作ることである。

傍観者的に曲の分析ができることは、私にとって本質的な意味をなさない。音楽の分析をすることはそれを専門とする人たちに任せておけばいいのである。

とにかく作り続けること。作り続けるための補助として音楽を分析する観点を獲得していくに過ぎない。

作曲に関する重要な学びは、理論書の中にあるというよりも、過去の偉大な作曲家が残した楽譜の中にあり、そして何より、自らの作曲実践の中にあるということを忘れてはならない。とにかく曲を作り続ける過程の中で知識と技術を洗練させていく。フローニンゲン:2018/5/23(水)13:11

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