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2602. 永続的な夢の世界と隠遁生活の必要性


この時期の早朝に見える赤紫色の朝焼けは本当に美しい。今日は残念ながらそうした朝日を拝むことはできなかったが、目が覚めた時に広がる空の輝きには思わず息を飲んでしまうことがよくある。

夢から覚めたのに、また夢の世界に戻ってしまうかのような幻想的な朝の世界がこの街にはある。明日の朝は赤紫色に輝く朝日を拝みたい。

明日は晴れるようであるから、早朝には幻想的な朝日を、そして夕方には沈みゆく幻想的な夕日を眺めることができるだろう。朝方に夢を見て、夢から覚めたと思ったらそこにまた再び夢の世界が広がっていて、夕方に夢を見たと思ったら再び夜に夢の世界の中に入っていく。日々は本当に夢の世界の中で展開されていくかのようだ。

日々が持つ夢のような性質について考えていると、今朝方の夢について思い出した。起床からすでに数時間が経ってしまっているため、記憶はすでに曖昧であるが、覚えていることだけを書き留めておく。

夢の中で私は、小中学校時代から今でも付き合いのある四人の親友と一緒にいた。そこでは昔話に花が咲いていた。

すると、友人のうち二人が楽器の演奏を始めた。一人はフルートのような楽器を演奏し、もう一人は打楽器を演奏し始めた。

私は二人の演奏に耳を傾けていた。二人は私の方に向かって演奏をしているのではなく、目の前に広がる山の方に向かって演奏をしていた。

私はフルートのような楽器を演奏している友人の後ろに回り、近づいてその音色を聴いてみた。近づけば近づくほどその音色がおかしいことに気づき、遠ざかれば遠ざかるほど綺麗に聞こえてくるという不思議な現象に立ち会った。

絵画作品を鑑賞する際に、あまり近づきすぎるのではなく、程よい距離を置くことが推奨されることがあるが、その原理に合致するかのような現象であった。私はあえて遠近の両側面から友人の演奏に耳を傾けていた。

すると最後には、友人に近いところでその演奏に耳を傾けている自分がいた。そのような夢を見ていたことを思い出す。

ある対象に近づき、そして離れ、再び近づくことを示唆する夢。遠近両方の側面からこの世界を見ること・感じることの意義を暗示するような夢のように思われた。

今自分はどこに住んでいるのかを改めて考えた。これは問う必要など全くないのだが、そう問うてしまった自分がいる。私はオランダのフローニンゲンという街に住んでいる。

以前訪れたデン・ハーグのスピノザ記念館に関する記憶が蘇り、スピノザに多大な影響を与えたデカルトについて考えが及んだ。デカルトは人生の途中においてフランスからオランダに移住し、そこで隠遁生活を送り始めたことを思い出した。

先ほどそれはいつ頃のことだったのかを調べてみると、デカルトが32歳の頃であったことがわかった。まさに今の私と同じ歳の時にデカルトはオランダで生活をし始めたのである。

オランダに移住したデカルトはそこで天啓を受け取り、本格的な哲学探究に取り掛かり始めた。啓示的なものを受け取り、オランダの地で隠遁的な生活を送ったデカルトの姿と今の自分の姿を妙に重ねてしまう自分がいる。

デカルトへの共感の念が徐々に強くなっていく。この二年間において、デカルトがオランダで隠遁生活を送っていたような生活を私は送っていた。

この地での三年目の生活はもっとそれを推し進めていく。隠遁生活というのは全くもって否定的なものではない。

必要なことは、外部との「無駄な」接触を絶つことである。精神的にも身体的にも、外部との無駄な接触は徹底的に絶つ。

隠遁生活というのはそうした形で醸成されるものであり、そうした生活を通じて自らの仕事に取り組むことが最大最善の世界への関与だと思う。とにかく欧州での三年目の生活はそうした生活態度をより推し進めていく。フローニンゲン:2018/5/23(水)10:22

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