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2579. 分からないことが分かるということの意味が分かること

June 20, 2018

今日は曇りがちの空の下、昼食前にランニングに出かけた。近所のノーダープラントソン公園に足を運び、公園内では走る足を少しばかり止め、ゆっくりと公園内を歩いた。

 

自然の静けさの中に身を置き、心身をくつろがせる。その瞬間の自己に深く落ち着いていく。

 

自然からもたらされるこの休息は私にとっていつも大切だ。自己の深くに落ち着いていくことを日常いくら心がけていたとしても、自然というのは本当に特殊な力を持っていると思う。

 

自然がもたらすものが非日常的なものになってしまっているこの現代社会の姿は残念であるが、一方で自然は人間を遥かに超えた存在として非日常的なものであるがゆえにいつまでも意義を持ち続けていると言えるのかもしれない。

 

いずれにせよ、自然と深く繋がり、それによって自己と深くつながることの大切さを、いつもこの公園は教えてくれる。

 

今朝方、私たちの魂には普遍的な一つの道があり、同時に多様な道があることを示す内的イメージが見えた。魂の大通りとそこから枝分かれした小道。

 

今もぼんやりとそのイメージについて考えている。今書斎の窓の外に見える街路樹のように、その大通りは木の幹のようなものであり、小道はまさに枝分かれした一本一本の木であり、さらには一つ一つの葉だと言えるかもしれない。

 

この街路樹がフラクタル構造を持っていることを考えると、もしかすると私たちの魂もフラクタル構造を持っているのではないかと考えてしまう。この考えを科学的に検証することは理論上可能であるが、今の科学の手法では難しいだろう。

 

シュタイナーやブラヴァツキーの書籍を読み始めて思うのは、彼らは一般的に信じられているような神秘思想家というよりも、非常に科学的な方法で超越的な現象についての探究を行っていたということだ。このあたりについては今後彼らの書籍をあらかた読んだ後に改めて書き留めておきたい。

 

また、ぜひそれを行う必要がある。なぜなら、現代社会において科学と呼ばれているものがどれほど限定的な現象しか取り扱っておらず、語られぬ重要な真実がいかに溢れていることかを痛切に感じるからである。

 

午後、郵便受けを覗いてみると、一冊の書籍が届いていた。自宅に戻って早速中身を確認してみると、スクリャービンのピアノソナタの楽譜だった。

 

その楽譜を手に取った瞬間に、分からないことが分かることが分かることの始まりである、ということに気づいた。分からないことに出会い、それが分からないと認識すること。

 

全ての探究の始まりはそこであり、究極的には分からないことが分かった瞬間に、それはその対象を分かったことになるのではないかと思う。もちろん、分からないことが分かり、その対象を分かろうとする掴んでやまないものを感じながら探究に乗り出すことが大前提だが、そうした探究を一度始めた瞬間に、分かるという出来事が未来にやってくるのであれば、それは今この瞬間に分かったということにならないだろうか。

 

言語的には非常に奇妙に響くかもしれないが、未来の自分がその対象について分かっており、そこに到達するための探究を今始めたのであれば、それはもうすでに今この瞬間に分かっていることになりはしないか、ということだ。

 

また別の表現を用いれば、分からないことがわかった自分が出現した瞬間に、それはその対象を分かった自分の出現も意味しているということである。「分からないことが分かるということの意味が分かる」というのはこういうことを指すのだ、という大きな気づきを得た。

 

届けられたスクリャービンの楽譜をパラパラと眺めてみると、そこには発想用語が通常のイタリア語ではなくて、英語のものもあった。その一つに、「幾分神秘的に」という意味の英単語があり、私の目は釘付けになった。

 

色々と自分が変わっていくことに気づく。それもそのはずだろう。

 

一人の人間は多様な色を持つ存在であり、それらの色はどれも深まりを見せるのだから。フローニンゲン:2018/5/18(金)15:34

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