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2555. 緩やかに絶え間なく歩くこと


今日は薄い雲が空を覆っているが、太陽の光がないわけではない。うっすらと太陽の光がフローニンゲンの街に降り注いでいる。また、涼しげなそよ風が吹いている。

今日は午前中から随分と多くの論文を読んだ。それらの論文は学習理論に関するものであり、改めて自らの学習について考えていた。学習を促進していくものは、内外世界との対話であるという認識が強まる。

内面世界だけでもなく、外面世界だけでもなく、二つの世界との対話を積極的に行うことが学習を導いていく。自分を取り巻く外面世界において、いつも未知な事柄にぶつかる。

そのたびごとに、私は自分でその現象について考えたり、調べ物をしたりする。それはまさに外的世界との対話の一つのあり方だ。

同様に、内面世界についてもいつも同じようなことをしている。こうした学習を支える動機として、内外世界を知ることへの純粋な喜びだけではなく、内外世界との対話が絶えず深まっていくことへの喜びがあるように思えてくる。

今の自分の真の学習動機は、そうした内外世界との対話の深まりにあるのではないかと思う。

世間では相変わらず人間の成長を急かす論調が後を絶たない。これまで何度も指摘しているように、私たちの成長は想像以上にずっと緩やかにしか進んでいかない。

それでも成長を加速させる方法を望んでいるのであれば、そうした方法がないわけではない。成長を加速させる方法、それはできるだけゆっくりと自らの足取りで歩くことだ。

それが結果として最も早く成長を進めていくことにつながる。成長支援に関する世の中の論調はどれも、ある地点から別の地点へ瞬間移動させることを良しとする発想に基づいているように思えて仕方ない。

それは百歩譲って、その個人が発揮できる最適レベルの発現を促したとしても、その最適レベルを恒常的に発揮していくための機能レベルの涵養には繋がらない。現在の成長段階で直面する諸々の課題とゆっくりと向き合い、自らの速度で一歩一歩足を進めて行くこと。それが各人固有の発達プロセスを最も早く着実に進んで行くことにつながる。

来月の半ばから早々に夏期休暇に入る。もちろん、日本企業との協働プロジェクトを継続させていくが、再度学術機関から離れ、自分の関心事項に沿った探究をまた旺盛に行うことができることは喜ばしい。この一年間は休息の年でありながら、同時にそれは欧州でのこれまでの二年間の学びを深めていく最良の年になる。

緩やかに学習と実践を継続させていくことが何よりも大切だ。それが対象に対する深い理解を構築していく。

一日に大量に肥料と水を与えても植物は育たない。それは人間の成長にも当てはまるだろう。

毎日肥料と水を少しずつ植物に与え、根を広く深く地中に広げていくように支援していくのと同様のことを自分に対しても行う。緩やかな絶え間ない継続。それが自己を深めていく最善の方法である。フローニンゲン:2018/5/12(土)11:55

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