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2537. 研究ミーティングに向けて


今朝は五時半に起床し、六時から一日の活動を開始させた。まだ朝日が完全に出ていないためか、今この瞬間の空は明るさを灯す準備をしているかのようである。

ここ数日間晴れの日が続いており、今日も晴れになるようだ。夜がいつの間にやら明け、これから世界の明るさが増していくだろう。

書斎の窓から街路樹を眺めてみると、どうやら微風が吹いているようだ。風は目では直接見ることができないが、木々の葉の揺れを見ることによってその存在を確かめることができる。

また、自らが風を肌で感じることによって、その存在を確かめることができる。目には見えないのだがそこに確かに存在しているもの。それが風だ。

私たちの身の回りには、このように目には見えないが確かに存在している事象が数多くある。それは身の回りのみならず、私たち内側の世界においてもそうである。

一つの思考や一つの感情は目には見えない。だが確かにそれらは存在している。

そうした存在をいかに認識し、それらを形として顕現させていくか。そのような取り組みを今日も行いたいと思う。

今日は午前中に、ザーニクキャンパスに足を運び、研究インターンでお世話になっていた二人の博士とミーティングをする。ザーニクキャンパスまでは歩いて30分ほどであるため、歩いてキャンパスまで行くことはとてもいい運動だ。

九時半をめどに自宅を出発するが、今日は半袖で出かけてもいいかもしれない。そんな気候だ。

今日のミーティングで話す内容は、現在私が進めている研究についてである。二人の博士のうち、エスター・ボウマ博士がレビューをしてくれた論文のデータファイルを昨日送ってくれた。

すでに論文は随分と書き進めており、全体の八割近くが完成しているため、読む分量も多かったと思う。それでもほぼ全てのセクションに目を通してくれたようであり、また随分と多くのコメントを付してくれたことに感謝しなければならない。

もう一人のジャン・フォルカート・ディエナム博士からのコメントは後日もらえることになっている。今日のミーティングの前半では細かな点についてディスカッションするのではなく、大きな観点で研究を捉え直すような意見がもらえるようにディスカッションを進めていきたいと思う。

その後、特に“Introduction”と“Discussion”のセクションに厚みを持たせるためのアイデアをもらいたいと思う。そうしたことを行っていると、おそらく一時間があっという間に過ぎていくのではないかと思う。

ザーニクキャンパスから戻り、昼食を摂ったらすぐに一件ほど協働プロジェクトに関するミーティングがある。昨夜も少しばかり考えていたが、今後はあまり多くのプロジェクトを同時に進めるのではなく、ごく少数のプロジェクトに参画するようにしたい。

今の私は自分が何を優先させるかを知っている。どのような活動に自分が心底取り組みたいと思っているのかをすでに知っている。あとはそれに専念できるような環境を自ら作り上げていくことが大切になる。

赤レンガの家々に朝日が反射し始めた。書斎の窓を開けると、ひんやりとした新鮮な空気が流れ込んできた。

今日は今日という完全な一日であり、固有の充実感を持った一日になると予感している。フローニンゲン:2018/5/9(水)06:24

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