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2528. 感動の原形質と新たな真実


遠くの方で小鳥が高らかな鳴き声を上げた時、ふと今朝方の夢の内容について思い出した。起床直後は夢の印象が鮮明な余韻として残っていたが、それを言葉にするのは幾分難しかった。

起床からしばらくした今でもその困難さに変わりはないが、覚えている範囲のことを簡単に書き留めておきたい。夢の中で私は、複数の友人から異なるコンサルティング業務の依頼を受けていた。

依頼を受けたコンサルティング業務の範囲はそれほど広くなく、仕事の量もそれほど多くない。友人たちは一様に見積もりを欲しがっていたので、見積書をこちらの方で作成した。

ある一人の友人が見積書をもとに、個別の業務内容についてより詳しく話をしたいと述べたので、一度直接会って話をすることにした。彼が抱えている錯綜とした課題を一つ一つ紐解くかのように、できるだけ順を追って説明をした。

すると、友人はとても納得したような表情を浮かべ、私はそこで正式に彼からの依頼を引き受けることにした。彼との打ち合わせが行われていたのは、欧州のどこかの国の街の中心部だ。

品の良いホテルのロビーで待ち合わせをし、実際の打ち合わせはなぜかホテルの外で行われた。友人との打ち合わせが無事に終わり、その帰り道、突然銃声が後ろから聞こえた。

その音の方向を振り返ると、一人の変装した男が市民に向けて発砲をしていた。だが、市民に弾を当てるというような意思をそれほど感じず、どこかそれは威嚇射撃のように見えた。

私は一旦近くの電話ボックスの裏に身を潜めた。なぜか私は、彼の本当の標的は自分であることに気づき、そして自分は民間人を守る立場にあることに気づいた。

発砲した男が変装をしていたのと同様に、突然私も身なりが変わり、その男を撃退するための格好になった。私がその音の方へ静かに歩み寄っていこうとしたところで夢の場面が変わった。

そのような夢を見ていたことを覚えている。それら一連の夢の前後にはまた別の夢があった。特に、それらの夢の前に見ていた夢がどこか感動的な内容を持っており、その余韻が起床直後の自分の内側にあった。

昨日もとても感動的な夢を見ていたが、結局その内容については思い出すことができなかった。二日続けて自分の心を揺さぶるような夢を見ていたが、その内容を一切思い出すことができない状況にある。

それらの夢の内容は、明確な形になることを待っているのか、それとも日々の生活の中で見えない形で滲み出しているのかどちらかだろう。あるいはその両方かもしれない。

日々が言いようもない充実感や幸福感で満たされているように感じるのは、もしかすると深層意識の中にある感動の原形質と呼ぶべきものが、絶えず感動の流れを生み出してくれているからなのかもしれない。

今のところこの説明が最もしっくりくる。自分の内側に感動の根源質があり、それが絶え間ない感動の流れを生み出している。

そしてその流れが日々の生活の隅々にまで染み渡っているということを実感する。その実感はとても強い。

感動の原形質が日々の幸福感を生み出す流れを司り、感動が毎日の生活の隅々にまで滲み出している、という説明はまさに肚に落ちる感覚で理解できる。それはきっと自分の中の新たな真実だ。この新たな真実に基づいて、今日という一日を過ごしていく。フローニンゲン:2018/5/7(月)07:06

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