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2520. 清々しい土曜日の夕方から

June 6, 2018

土曜日の夕方。夕方の四時の時間帯はフローニンゲンで最も気温が高くなる。

 

今はとても暖かく、先ほどゴミを捨てに外に出た時、爽やかな風が頬を撫でた。西日が燦々と照っており、少しばかり眩しいので書斎のカーテンの大部分を閉めた。

 

今朝、この街を満たす晴朗さに感じるものがあった。とても清らかな時間の流れと空間がそこにあった。こうした晴朗さの中に啓蒙世界への階段が見えるかのようだった。

 

自宅近辺の静けさには本当に感謝をしなければならない。この静かさのおかげで私は日々の仕事に打ち込むことができている。この世界の本質には、静けさというものがあるに違いない。

 

時折私は、自分の内側に究極の静けさを見出すときがある。そして、その内側の静けさは安らかさを私にもたらす。静けさと安らかさは、深層的な世界における一つの本質的な側面なのだろう。

 

午前中に過去の日記を編集した。この編集作業も着々と進んでおり、知らず知らずのうちに随分と多くの日記をこのひと月の間に編集してきたように思う。過去の日記を読み返す意義、そしてそこにまた新たな気づきを書き足すという編集作業の意義は計り知れない。

 

その意義についてはこれまで何度も一連の日記の中に書いてきたように思う。今日もまたそうした意義について触れる体験があった。とりわけ、昨年の春にウィーンとザルツブルグに訪れた際の日記から、新たな気づきや発見を随分と得た。

 

オーストリアを訪れたことが一年前であったことがどこか信じられない。今このようにして書き留めている日記を来年読み返した時、同様のことを思うのであろうか。

 

来年の今頃は何を思い、何を考えながら過ごしているのだろうか。日々変容を遂げていく自分に対して少しばかり驚かされている。

 

本当に私たちは日々変容の方向に向けて歩みを進めているようだ。一年前に日記を書いた自分と今の自分は、自己の同一性を保ちながらも、異質な存在になっている。これは自分でも驚く。

 

来年の今頃の自分は一体どのような変容を遂げてそこにいるのだろうか。それはこの瞬間には全く未知であるが、新たな自己の側面が開かれた自分に会う日は必ずやってくる。

 

今日は土曜日ということもあり、今一週間分のカレーを作っている最中である。調理場からカレーが煮詰まる音が聞こえる。もうしばらく煮込みを続けようと思う。

 

今日はこれから昨日読み始めた哲学書を読む。その書籍を読み切ることができれば、森有正先生の日記に目を通したい。

 

夕食後からは協働執筆中の書籍の原稿に目を通し、適宜コメントを挿入したい。就寝前にはまた作曲実践を行って今日の日を締めくくる。とにかく絶えず創造活動に従事する形で自分の全てを深めていくこと。

 

知識体系、諸々の技術、人格など、自己の存在が内包する全てを深めていくことによってようやく何かを始めることができるのだと考えている。あと数年間は、出発地点に立つための準備と修練をとにかく進めていく。

 

何かを本当に開始するのは数年後からだということを自分だけは知っている。フローニンゲン:2018/5/5(土)16:40

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