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2431. 【中欧旅行記】ワルシャワで過ごす最後の日に


ワルシャワでの四日目の滞在が終わりに差し掛かっている。早朝の天気予報と異なり、夜の七時半を迎えた現在においてまだ雨は降っていない。どうやら明日の午前中にわずかばかり雨が降るようだ。

明日からワルシャワを離れ、ブダペストに滞在する。ブダペストの週間天気を確認すると、到着日の午後に少しばかり雨が降るようだが、それ以降は快晴が続き、滞在期間中は全て良い天気に恵まれそうだ。

旅行する際にいつも思うが、本当に自分は天気に恵まれていると思う。雨が降ったとしても、それはそれで趣きを感じる自分がいるため、天気に関してはいついかなる時も自分は幸運だと思っているような気がする。

いずれにせよ、今回の中欧旅行は天気に恵まれており、天気に感謝をしなければなるまい。今日は長袖では暑いぐらいの気温であり、ポーランド・ユダヤ歴史博物館に向かっている最中や旧市街を歩いている時は少し汗ばむぐらいであった。

今日の夕食も、結局“Peko Peko”さんにお世話になった。四日間連続して店長の日本食を食べることができて嬉しく思う。

旅行中は昼食を食べないようにしているため、今日の夕食は随分と食べた。店を後にするとき、「来年クラクフに行くつもりですので、店長のお店がクラクフに展開していることを期待しています」と私は述べた。

日本語を流暢に話すポーランド人のバイトの女性と店長は私の言葉に笑顔になった。少しばかり別れが名残惜しかったが、店を出た時に、「私たちの人生はこのように進んでいくのだろう」ということを思った。

道行く人たちの姿を見ながら、なお一層その思いが強くなった。「人は人としてこのように生きて行く」という単純明快な気づき。

私は本当に少しずつだが、人間としてこの世界で生きることの意味を徐々に掴みつつあるように思う。開示される意味はいつもごくわずかだが、欧州での生活が進行していくに応じて私は確かに、「人間が人間として人間らしくこの世界に生きることの意味」の梱包を少しずつ紐解いているのが分かるのだ。

いや、意味を紐解いているのは私ではないのかもしれない。意味が自発的に外側に向かって開いていくのである。

「あぁ、それが発達の真意である」と今この瞬間に思った。そうなのだ、発達とは内側から外側に開いていくことを本質に持っているのである。それが「発達(development)」の語源だ。

今日もワルシャワで生きることを通じて、私は何度も自分の人生から問いを投げかけられていたような感覚があった。自分の人生が少しずつだが着実に前に進んでいる。

いや、人生に前後の方向性などないのかもしれない。あるのはその深さと言えるだろうか。人生が今着実に少しずつ深みを増していくのを実感している。

明日からのブダペスト滞在に向けて、今日はこれから明日の移動のための地図を調べておこうと思う。午前11時前の航空便に乗り、ブダペストのリスト・フェレンツ国際空港に向かう。

そのため、明日はホテルを八時半前に出発し、ワルシャワ・ショパン空港には九時前に到着したい。搭乗開始時刻の一時間半前に空港に到着すれば十分だろう。

セキュリティを通った後は、空港のラウンジで過去の日記の編集でも行おうと思う。まずはホテルからワルシャワ・ショパン空港への電車の時間を確認し、リスト・フェレンツ国際空港からブダペストのホテルまでの列車の時刻と道を調べておく。

今日は一切昼寝をしなかったため、地図を調べた後に、今日購入した哲学書を少しばかり読み、早めに就寝したいと思う。明日からのブダペストではどのような体験と出会いが待っているだろうか。

明日もまた、自分に開示される真実に忠実となって充実した一日を送りたい。ワルシャワ:2018/4/16(月)20:00 

No.975:A Lamentable Zephyr

A lamentable zephyr sometimes blows in this world. An important thing is to discover what remains after the wind.

We must not forget a new wind that blows after the deplorable breeze. Groningen, 09:15, Tuesday, 5/8/2018

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