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2389. 分散的記憶

April 29, 2018

思っていた以上に早い時間帯に二本の論文を読み終えることができた。二つの論文は共に洞察に溢れており、再度じっくり読み進める中でまた新たな発見があった。

 

読書とはこのように、読み手である私たちが前回の読書の時とは異なる内面状態にあれば、常に新たな意味を私たちにもたらしてくれるものなのだろう。私たちの内側に小さな変化があれば、以前の読書とはまた異なる意味をもたらしてくれる点に読書の不思議さがあり、そこに読書の意義がある。

 

論文を読み進めていると、グレゴリー・ベイトソンの印象的な言葉に出会った。翻訳すれば、「記憶の半分は私たちの頭の中に、残りの半分はこの世界に存在している」という言葉だった。

 

読んでいた論文はまさに分散的知性を扱うものであったため、これは「分散的記憶」と呼んでもいいかもしれない。これは私たち個人が保持している記憶というよりも、この環境世界の中に埋め込まれている記憶である。

 

私たちが何か物体を見て、その物体によるアフォーダンスによって無意識的な行動を起こすのは、私たちの個人的な記憶による作用だけではなくて、もしかするとこうした分散的記憶によるものかもしれないと思う。人間とこの世界との関係性、そして人間知性への関心は尽きない。

 

今日のフローニンゲンの空は雲がなく、青空が広がっている。ただし、それは混じり気のない青空というよりも、少し霞みがかった青空だと言える。そうした空の状態が太陽の光を和らげ、フローニンゲンの街に優しい太陽光を届けている。

 

早朝に、自分が以前に作った曲を一つ聴いていた。その曲を聴きながら、私は春へ問いを投げかけ、春は私に問いを投げかけていることを知る。また、私は春から回答を受け、春は私の回答を受けているという関係に気づく。

 

日々を真に深く生きるというのは、内外世界におけるこうした応答を行っていくことなのかもしれない。問いを投げかける者と問いを投げかけられる者との境界線がますます透明になっていく。

 

今日はこれから、現在取り掛かっている研究を前に進めたい。幸運にも午前中の論文の再読が早めに終わったため、今日中に3000個弱の時系列データを作ることができるかもしれない。

 

もしそれが午後の早い段階で終わったら、明日に予定していたデータ分析を今日中にやってしまおう。標準化分散解析といくつかの統計分析をデータに施す。その結果のレポートはまた後日執筆すればいい。

 

今回のデータ解析をもって、それ以上は基本的にデータの解析を行わない。今月の中旬からはとにかく論文の文章を書いていくことに焦点を当てる。今回の研究もいよいよ佳境に入ってきた。フローニンゲン:2018/4/8(日)10:23

 

No.959: The Nature of Time

 

A dynamic system has sub-systems. If subsystems encapsulate different timescales, time can be nested in different layers. 

 

Time does not have any invariant characteristics. Time can be dynamically organized. Groningen, 20:53, Friday, 4/27/2018

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