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2387. 生きた絵画


早朝の七時を迎える頃、完全に夜が明けたことを知る。今日が日曜日であるからか、この時間帯は辺りが本当に静かである。

小鳥たちの声がまだ静かに鳴り響き続けている。こうした落ち着いた環境の中で日々の生活を送ることができていることにふと有り難さを感じた。

以前から私は、書斎の窓から見える景色を「生きた絵画」だと述べてきたが、今ではそこに小鳥たちの歌が加わっている。視覚的なものだけではなく、聴覚的なものも含めた生きた絵画がここにあり、これが自然が生み出す芸術作品なのだと思う。

欧州での日々が一日一日と過ぎていくにつれ、自分の感覚が徐々に開かれていく。そして、自分の内側に眠っていた成長の芽もまた外側に向かって開かれていく。

作曲実践に関して新たな習慣を始めたことを以前の日記に書き留めていた。これまでは就寝前の時間に作曲を行っていたが、その時間帯では集中力や創造エネルギーが減退している傾向にあるため、夜ではなく午前や午後に作曲の実践を行うというものである。

今は最後の試験に向けた学習があるため、午前中に作曲をすることはできていないのだが、昼食後に作曲実践に取り組むことができている。そこで一曲ほど作ることができており、これは良い習慣だと思う。

今後はもしかすると、無理に午前中に作曲実践をする必要はないのかもしれない。やはり今はまだ学術研究や協働プロジェクトを優先にし、それらの仕事は午前中に行う必要があるだろう。

もし時間が余れば、昼食前から作曲を始め、昼食後にまたそれに取り掛かり、一曲を完成させるという流れにしたい。また時に昼食後にオンラインミーティングを含め、他の仕事が入る場合もあるであろうから、そうした日にはやはり午前中に作曲実践が行えるように工夫をしたいと思う。

実は今朝も現在取り組んでいる研究のデータを再度整理していた。少しばかり分析の観点を変更する必要があり、データを整理し直してもう一度分析を行う必要が出てきた。

昨夜もそのデータ整理に時間を充てていたため、結局就寝前に行うことにしている曲の構造パターンの把握を目的とした実践に従事することができなかった。昨日はどうしても研究を優先させたいという思いの方が強かったため、それは仕方ないだろう。

こうしたことが起こり得るため、やはり曲を作るという実践は午前か午後にできるだけ行うことが賢明だ。作曲理論の専門書の具体例を自ら手を動かしながら再現していくという実践は、本当に無理のない範囲でゆっくりと進めていきたい。

もちろん、これも毎晩行うことができれば理想だが、他の仕事の都合上、それを行うことができない日があっても仕方ないだろう。ただし、今日はその実践に時間を充てたいため、それを見越した形で夜までの時間を過ごしていく。

就寝前の時間帯は、棋士が棋譜をもとに棋力を高めていく実践を行うのと同様のことを私は作曲に関して行いたい。今日も充実した日曜日になりそうだ。フローニンゲン:2018/4/8(日)07:23

No.957: Crystallization of Each Moment

Today is like crystal. I want to live for the moment because our lives are the crystallization of each precious moment. Groningen, 10:03, Friday, 4/27/2018

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