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2351. 固有の文化と旅の意義

April 14, 2018

中欧の旅行計画が無事に決まり、あとは宿泊先のホテルを予約しなければならないが、少しばかりひと段落している。昨夜就寝時に改めて、旅の意義について考えを巡らせていた。

 

私はそれほど旅をする人間ではない。それでも、旅をする際にはいつも決まって、旅が自分に大きな影響を与えていることに気づく。

 

旅を頻繁にしないようにしているというのはもしかすると、旅が自分にもたらす変容作用の大きさゆえかもしれない。すなわち、その旅が真に自分にとって意味のあるものであり、多大な影響をもたらすものであれば、旅の経験を咀嚼するための時間が必要なのだ。

 

一つの旅の経験が大きなものであればあるほどに、その経験の咀嚼には時間を要し、次の旅との間隔が必然的に空くのではないかと思う。今回の中欧旅行も自分にとって大きな変容のきっかけを与えるものになる予感がしている。

 

学会で世界の都市を回るのとは異なり、今回の旅は自分の意思で訪問する場所を全て決めている。一つ一つの訪問場所は、自分の何らかの関心と強く共鳴するものであり、そこに行こうと思わせた何かがそこにあるのだと思う。

 

自分の意思を導く何かがあるそれらの場所を訪問することは、必ずや自分の人生を深める契機になるだろう。

 

その他に昨夜就寝前に考えていたことは、固有の文化がその土地に育まれることの奇跡についてである。これは「なぜ?」を問うてはならない、あるいは問うことができない問いかもしれないが、なぜある場所に一つの固有の文化が生まれるのだろうか?ということを考えていた。

 

文化というのは、それ自体が一つの世界を構成しており、そこで生活する人たちにとっての集合的な宇宙に他ならないのだと思う。生活の固有なあり方やものの固有な捉え方がそこに息づいており、それらに触れることは、確かに自分の生活の仕方やものの捉え方を再考させることを不可避に要求してくる。

 

こうした体験が変容への足がかりになるのだろう。今私が生活をしているのは西欧のオランダという国であり、その中のフローニンゲンという街だ。

 

再来週に向かうのは西欧ではなく、中欧と呼ばれる世界であり、ポーランドとハンガリーという国、そして両国の首都であるワルシャワとブダペストを訪れる。両都市に固有の文化に触れる機会は私にとってとても貴重であり、それは深い意味のある経験になるだろう。

 

今朝方合唱のように辺りに響き渡っていた小鳥の鳴き声がかすかにまだ聞こえてくる。復活祭を迎えた日曜日の朝は平穏な雰囲気を醸し出している。

 

目の前の裸の街路樹の枝がかすかに吹く風によって小さく揺れている。この街路樹がまた緑豊かになる日も近い。

 

観想的な意識のままで今日の仕事に取り掛かろうと思う。フローニンゲン:2018/4/1(日)08:02

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