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2318. 不思議な作りの大聖堂


昨日の段階では、今日は一日中曇りの予報だったが、どうやら晴れ間が顔を覗かせるらしい。最高気温も10度を越すそうであり、穏やかな雰囲気を醸し出す土曜日になりそうだ。

先ほど少しばかり今朝方の夢について思い出していた。夢の中で私は、ドイツにある大聖堂の中にいた。

この聖堂は一風変わった作りになっている。その聖堂は本当に巨大な建造物であり、その中には様々な施設が入っており、この大聖堂は巨大な複合施設のような様子を呈している。

そして何より興味深いのは、その大聖堂は一箇所に拠点があるのではなく、複数の拠点に分散する形で存在しているということだった。つまり、この聖堂は物理的に幾つかの地点に分けられて存在していたのである。

それらの複数の地点の移動は全て、エレベーターのような乗り物に乗って行われる。不思議なことに、エレベーターのような乗り物に乗って上下に移動しているはずなのだが、なぜだかそれが水平移動にもなっており、大聖堂の階を上下に移動すると、物理空間上全く別の場所に移動することになる。

私は友人と、大聖堂の上層階にあるスポーツ施設を訪れていた。そこで何かのスポーツをするわけでもなく、私は施設に併設されたカフェでコーヒーを飲むことにし、友人は少しばかり散策に出かけた。

すると、今から何かのスポーツ教室が開催されるらしく、その事前説明がカフェで行われるとのことらしかった。私は気にせずにカフェでコーヒーを飲んでいたのだが、これから行われるスポーツ教室の趣旨説明をする代表のような人が私の眼の前に立っており、その人の前には数十人を超す多くの参加者が地面に座っていた。

私は文庫本のような小さな和書を手に持っており、それを読み続けていたが、あるところでさすがにこの場から離れた方がいいのではないかと思うようになった。私の眼の前では相変わらず同じ人物がスポーツ教室に関する説明を続けている。

そして、それを熱心に聞く何十名もの人間がそこにいた。私は腰を上げ、ゆっくりとその場を去ることにした。

ちょうど私の近くにいたスポーツ教室の参加者が、立ち去る私に対して微笑んだ。私も笑顔を返し、その場を立ち去った。

カフェを後にすると、先ほど一緒にいた友人と遭遇した。今度は別の場所に移動しようということになり、またエレベーターのような乗り物に乗った。

エレベーターがある階に到着すると、そこは私たちが行こうとしていた場所ではなかった。地図を確認すると、目的地とは物理的にだいぶ離れた場所に来てしまったようである。

その後、何度も私たちはエレベーターのような乗り物に乗って目的地に行こうとしたのだが、一向にそこに辿り着くことができなかった。目的の階は七階なのだが、どうしても五階に辿り着いてしまう。

ある時私は、目的の七階に行くためには、「目的階-2」のエレベーターに乗る必要あることに気づいた。その気づきを友人に共有し、私たちは九階と表示されたエレベーターを探すことにした。

その気づきが生まれる直前、地図上に映し出される自分たちの動きが乱雑であり、どこをどのように移動しているのか全く分からず、目的階に行くことを諦めようとしていた。だが、目的の七階に辿り着くための方策が見えたことは、私たちにとって希望をもたらすものだった。

九階のエレベーターを探しながら、私はこの大聖堂を建築した人物の工夫に対して感銘を受けた。上の階に行くためには、一つずつ適切なエレベーターをこの物理世界の中で見つけ出さなければならないということに大きな感銘を受けたのである。

この大聖堂が作られた中世の時代には戦争があり、最上階に侵入しづらいようにこのような仕掛けがなされたのだと思った。その仕掛けの巧妙さに思わず唸ってしまい、私はもう一度目の前の大聖堂を仰ぎ見た。そこで夢から覚めた。フローニンゲン:2018/3/24(土)06:36

【追記】

もしかするとこの夢は、さらなる発達を遂げていくためには、この地上における最適な場所で活動に取り組むことの重要性を示唆しているように思える。また、この世界に存在する自らにふさわしい場所での活動は、他者と共になされる必要があることも暗示している。

私が夢の中で友人と一緒にいたのは、彼との協働によってお互いに最適な場所をこの世界から見つけるためだったのだろう。「目的階-2」という数式が示していることも今の自分ならよく分かる気がする。フローニンゲン:2018/4/2(月)07:55

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