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2306. ロンドンでの学会に向けて


友人のハーメンとのランチミーティングを終えた後、学内の別のカフェテリアで研究アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授とミーティングを行った。研究の進捗に関する話をする前に、今年の六月にロンドンで行われる国際学習科学学会について話をした。

今回提出した論文が無事に採択され、当日の学会で発表する機会を得た。私が第一著者を務めるため、発表をするのは私であり、今回は自分だけが学会に参加するつもりでいたのだが、どうやらツショル教授もこの学会に参加するようだ。

「これまで毎回この学会に参加していた」とツショル教授は述べており、今回は参加を見送ろうかと思っていた矢先、私が発表の機会を得たため、これを機会にこの学会に参加しようと思うに至ったらしい。

もともとツショル教授は、今回の学会の開催場所であるロンドン大学で教育科学に関する博士号を取得している。そのため、ロンドンには知人が多いそうだ。知人への挨拶も兼ねて、ロンドンに足を運ぶことにしたらしい。

実は、私はまだロンドンの街を訪れたことがない。ヒースロー空港には何度か降り立っているが、ロンドンの街を歩いたことはまだ一度もないのだ。

研究の進捗について話す前に、ロンドンの街やロンドン大学について、ツショル教授の話をあれこれと聞いた。ツショル教授の博士課程在籍時のエピソードも含め、随分と多くの面白い話を聞くことができた。

博士課程在籍時の話の流れを受けて、これまで聞けずにいたツショル教授のルーツについて話を伺ってみた。すると、ツショル教授はドイツ人ではなく、オーストリアの出身だったことが判明した。

そして、幼少時代は長い間イタリアで生活をしていたそうである。正直なところ、これほどまでに国籍が謎だった人は過去おらず、ツショル教授がオーストリアの出身だったことに少々驚かされた。

その後、研究の進捗に関する本題に移っていった。私の方から、前回のミーティング以降に進めてきた研究内容について説明をした。

他の定量化基準の可能性の模索に関する論点について触れ、その後に、ツショル教授が前々から興味を持っていたフラクタル次元を特定する分析手法について私の方から解説をした。

解説したのは、「標準化分散分析」と呼ばれる手法で、簡単な時系列データをその場で作り、それを具体例として用いながら、その手法の数学的な処理についてこちらの方から解説をした。次回のミーティングに向けてこれからやるべきことは、もう一度文献調査をし、活用することが決まった三つの定量化基準の使用を裏付ける過去の研究なり理論なりを調べることである。

一つの基準に対して少なくとも三つぐらいの論文を見つけようと思う。次回のミーティングまでに、再度文献調査をした結果を文章としてまとめていく。

それは実際の論文で執筆する文献レビューの形として書き進めていいだろう。今回の研究論文の提出を六月の中旬に定めているため、ここからは探索的に研究をするのではなく、意思決定をした三つの定量化基準に沿ってデータ分析を行い、実際の論文を少しずつ執筆していこうと思う。フローニンゲン:2018/3/21(水)20:08    

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