七時前に目覚めてみて驚いたが、もうこの時間帯はすでに辺りが明るくなっていた。日の出の時間が早くなり、太陽の動きに関してはもう長い冬を抜け出したように思う。
今日のフローニンゲンの空は雲ひとつない快晴である。透き通ったライトブルーの空がどこまでも遠くへと伸びている。
この土日においては風が強かったが、今日は風が収まっている。目の前に見える裸の街路樹の枝は全く動いていない。今それが揺れる瞬間があったが、二羽の小鳥が休憩に来たためである。
今日はなんとも穏やかな天気だ。あとは気温さえ上がってくれれば、完全に春が来たとみなすことができるだろう。今の気温はマイナス4度であり、昼頃にマイナスの世界を抜ける。
今朝方見ていた夢の記憶が断片的になっているが、夢の中で私は欧米諸国のどこかにいた。あるひっそりとした街の、人通りの少ない一角に私は生活拠点を設けていた。
家の隣は酒屋のようであり、一見すると騒がしいように思えるが、全くもって逆である。その店は落ち着いた酒屋であって、常連客だけが時折やってくるような店だった。
その酒屋の横に私の住んでいる家がある。どんよりとした空が立ち込めている中、私は自宅のドアを開けた。
するとそこには、米国西海岸時代にルームシェアをしていたスコットがいた。スコットがとても陽気そうに私に挨拶をした。
普段は無愛想なスコットのそうした陽気な姿に一瞬戸惑いながらも、私は挨拶を返した。その家には地下に続く道があり、地下には浴槽付きのシャワールームがある。
私はシャワールームに真っ先に向かおうとしていたのだが、突然、自宅とは別の建物の最上階に飛ばされていた。そこには大きな部屋があり、数十名の人たちがコンピューターとにらめっこしながら何かの作業を進めている。
米国人らしき一人の男性が私に声をかけてきて、「この世界の経済市場の操作を頼みたい」という依頼を受けた。突然の依頼に私は少しばかり驚いた。
話を伺ってみると、どうやらコンピュータールームにいる彼らは、この世界に存在する無数の通貨の価格操作を行っている人間たちのようだった。私はその米国人の依頼に対して承諾も断りもしていないのだが、彼は私をさらに別の部屋に案内した。
そこにはまだ人はおらず、その米国人曰く、あのコンピュータールームから二人ほど選抜をし、特別なミッションに従事してほしいとのことだった。私はまだ完全にこのミッションに参画することを承諾していないのだが、残りのメンバーの一人として、アフリカ系米国人のジェイという若者を選んだ。
コンピュータールームからこちらの部屋にジェイがやってくると、彼と私は簡単に自己紹介をし合い、握手をした。結局もう一人の人物を選ばないままに、私たちはコンピューターの前に座った。
そこで夢の場面がまた少し変化をした。どうやらこの世界の経済市場の操作をするミッションを進めている建物は、ロケットのような物体の中で行われていたようだ。
数十名いた技術者の中に、一人重大なミスをした女性がいて、その女性は動くロケットの窓から外の海に向かって放り出された。私はただただその様子を窓越しから見ることしかできなかった。
両手と手足が動かせないようにされており、そうした状態でその女性は海に向かって落ちていった。ミッションへの参画を依頼した米国人が私の横にいて、「彼女は無事だ。海に落ちた後、両手と手足が動かそうようになり、地上でまたミッションに取り掛かる」と述べた。
その言葉を聞いた時、どういうわけか私も地上にいた。ちょうど彼女が落ちていった海のそばにある波止場のような場所に私はいた。
見覚えのない波止場を歩いていると、そこに一台のATMがあった。そのATMに近寄っていくと、偶然にも先ほどロケット内のコンピュータールームで見かけた技術者の一人がいた。
おそらく東欧出身であろうその男性は一目散にATMに向かい、法定通貨か仮想通貨かはわからないが、大量の通貨を実験的に下ろそうとしていた。すると、彼は唖然とした表情を浮かべており、通貨がどうも引き出せないようだった。
見ると、その通貨の流通枚数がこの世界でたったの3枚になっており、その事態によってATMが引き出しの拒否をしているようだった。彼はそれを知って、「やられた」と一言つぶやいた。
このミッションは、他の何らかの組織と戦うことを目的にしていることがようやくわかった。私はその男性に代わって、もう一度ATMを操作しようとした。
すると私は再び、先ほどの寂れた酒屋の横にある自宅に戻っていて、地下のシャワールームの中にいた。湯垢のついた椅子を新しいものに取り替え、私は湯船に浸かることにした。フローニンゲン:2018/3/19(月)07:45
No.891: Full of Affection
Summertime has begun from today.
I’m always aware of that everyday is full of affection.
Today will also be replete with benevolence. Groningen, 09:01, Sunday, 3/25/2018