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2259. 技術的・精神的なスキャフォールディング


先ほど少しばかり雨が降ったが、今は雨が止んでいる。天気予報を確認すると、どうやらこれからまた雨が降るようだ。

今日はこれから一件ほど協働プロジェクトに関する打ち合わせがある。それが終われば、午後からは久しぶりにゆっくりとした時間を過ごすことができそうだ。

午前中に二つほど小さな仕事に取り組み、それらは無事に終了した。午後からは、作曲実践に時間を充て、成人発達に関する専門書を少しばかり読み進めたい。

気がつけば、作曲実践を始めてから数ヶ月が経った。作曲を志したのはそれよりも少し前のことなのだが、実際に曲を作り始めたのはまだほんの少し前の話である。

音楽知識が全く無い状態から作曲を始めたため、まだまだ多くの学習と実践が必要なのは確かである。むしろ、私は作曲に関する学習と実践をまだ本格的に始めていないような段階にあるため、ここからさらに継続的に作曲と向き合っていきたいと思う。

そうした中、過去の偉大な作曲家が残した作品は、自分にとって、本当に優れた教師だと思う。彼らの楽譜は多大な支援を私にもたらしてくれている。

一つは、当然技術的な事柄においてである。作曲技術について、一つの作品は多くのことを教えてくれる。

メロディーラインの創出方法、転調の方法、ハーモニーの創出方法など、挙げればきりがない。楽譜を分析的に眺め、実際にその曲を真剣に聴くことによって、そうした技術的な事柄が徐々に見えてくる。

怠惰な姿勢で対象と向き合っていは何も見えてこず、真摯にある対象と向き合って初めて見えてくるものがあることを教えてくれる。作曲の技術的な事柄については、これからも積極的に吸収できるだけのことを吸収していきたいと思う。

二つ目として、過去の作曲家が残した楽譜は、技術的な事柄のみならず、作曲の持つ喜びと作曲に取り組む励ましのようなものを私に与えてくれる。まさにそれらは、作曲に関する私の精神的な支えになっている。

スキャフォールディングというのは技術的な事柄のみならず、多分に精神的なものでありうることを教えてくれる。こうした恩恵を絶えず享受し、それらに感謝をしながら今日も作曲実践に取り組んでいきたい。

今日はベートーヴェンの曲に範を求め、時間が許せばバルトークの曲にも範を求めたいと思う。とにかく実践を通じた技術の練磨を念頭に置き、それに合わせて理論書も少しずつでいいので継続的に読み進めていくようにしたい。

ゆっくりと着実に前に進んでいくのはなんでも一緒だ。フローニンゲン:2018/3/13(火)11:05   

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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