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2248. 哀しみの共有


昨日は随分と仕事がはかどったため、今日の仕事はゆとりを持って取り組むことができる。明後日に行われる協働プロジェクトの打ち合わせに向けて、こちら側で担当している部分の進捗に関する説明資料を作る。

これはそれほど大掛かりなものではなく、PPTにして数枚ほどのスライドである。昨夜もそれに取り掛かっており、今日はそれを最終版に仕上げたいと思う。

午前中に一件ほどミーティングがあるが、それ以外は今日取り組む予定の仕事はない。そのため、残りの時間は専門書や論文を読むことに多くの時間を充て、それに並行して作曲実践を行っていきたい。

もし可能であれば、今日は久しぶりに和書に目を通したい。仮に和書を読むのであれば、福永武彦氏の小説作品を選びたい。

読みかけの全集が書斎の机の右隅に置かれており、今日はそれを手に取ってみるかもしれない。

先ほど、飛行機が地面に落下していく夢について書き留めていた。その夢について書き留めた後、さらにその次に見た夢の内容を思い出した。

次の夢の場面では、偶然ながら飛行機に一緒に乗っていた一人の友人と共に、非常に入り組んだ建物の中にいた。この建物はどうやらコンクリートで作られた巨大な家のようであり、家の中には無数の小さな部屋があった。

それらの無数の部屋がこの家らしき建物の構造を複雑なものにしていた。その友人と私は一つ一つの部屋を回っていた。

とても殺風景な小さな部屋がいくつもそこにある。部屋の中には特にこれといったものは置かれておらず、ちゃぶ台のような小さなテーブルが部屋の真ん中に置かれているぐらいである。

いくつか部屋を回ったところで、友人が携帯電話を取り出し、誰かと話し始めた。話している最中の友人の顔はなぜだかとても神妙であり、話し終えた後の友人の顔には哀しみが宿っていた。

しかし、友人は少しぎこちない笑顔を振りまきながら、「よし、続きの部屋を見ていこう」と述べた。だが、どうも友人の様子がおかしいので私は彼に尋ねてみた。

:「何かあったの?さっきの電話」

友人:「いや、何も・・・」

:「どうしたの?」

友人:「母が先ほど急逝したらしい・・・」

友人がそのように述べた時、突然私たちの横に高校時代の英語の教師が立っていた。どうやら先生はその事態を知って、友人の元に駆けつけたようだった。

先生は友人にその悲報について悔やみの言葉を述べていた。しばらく私たち三人はその場に佇み、そこからまた友人と私はこの家の中を歩き始めた。

友人と私は終始無言であり、涙を流す友人の背中をさすりながら私たち二人は歩き続けた。その時の私の思考と感情は全く逆の内容を持っていた。

一切哀しみを感じない思考と友人と同じぐらいの哀しみを覚えている感情。その友人の母には幼少時代に随分とお世話になったこともあり、その時の記憶が次々に蘇ってきた。

友人と私は哀しみを共有し合いながら、ただ静かにゆっくりと歩き続けていた。私たちにできることは歩き続けることだけだった。フローニンゲン:2018/3/11(日)08:06   

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