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2246. 絵画作品と人間として生きる日々


昨日のインターンの際に、MOOCチームのリーダーであるトム・スピッツ氏に招待されて、デジタルラーニングを専門とするヤープ・ムルダー博士と面会する機会を得た。

そこでのやり取りはもっぱらMOOCのコンテンツ開発に関するものであったが、打ち合わせの最後に私の方から一つ質問をした。それは、ムルダー博士の部屋に飾っている数々の絵画についてであった。

オランダは本当に生活の中に絵画文化が根付いており、大学や家庭の中には絵画が必ず飾られている。現在私が住んでいる家具付きの家も、五枚ほど備え付けの絵画作品があった——それらはあまり自分の趣味と合わなかったため、持参した三枚の作品を飾り直している。

前の学期に「応用研究手法」のコースでお世話になったロエル・ボスカー教授の部屋にも興味深い絵画作品が何枚か飾られており、それらの作品ついて質問をしていたことを思い出す。ムルダー博士は私の質問に喜んでくれたようであり、あれこれとそれらの絵画作品について説明をしてくれた。

聞くところによると、20世紀の前半にフローニンゲンで活躍した絵画グループの作品らしい。色彩が非常に鮮やかであり、私が好む抽象画の要素が盛り込まれていた。

中でも一枚ほど非常に気になる作品があった。私はムルダー博士の話に耳を傾けながら、フローニンゲンのどこかの風景が色彩豊かに描かれたその作品をじっと眺めていた。

今日も自分が今この瞬間に生きているのかどうかを確かめるような瞬間が何度かあった。大抵それは仕事の手を休め、書斎の窓から外を眺める時やトイレに行く時に訪れる。

欧州での生活を始めて以降、必ずやってくる自分の人生の最後の瞬間が妙に近しい存在になり始めている。そこには恐怖心というよりも、まだ見ぬ誰かを想うような気持ちがある。

この気持ちとそれが引き起こす感覚は、この日常を見る目を確かに変えてくれているようだ。日々の日常が絶えず新鮮に知覚され、時に一つ一つの現象が固有の輝きに満ちているように思える。

今朝方、早朝のうららかさの中に至福を見出したのもそれと関係しているだろう。一体、人間として生きるこの日々は何なのかと絶えず問いかける自分がいる。

様々な思念や感覚が絶えず浮かびながら、それでいてどこか一つの場所にゆっくりと還っていくような運動を見て取ることができる。

結局自分はどこに行くのだろうか?フローニンゲン:2018/3/10(土)19:50  

No.858: Dear Season

Dear the season that is oscillating between winter and spring, isn’t the time for you to go to spring already? Groningen, 20:50, Wednesday, 3/14/2018

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