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2115. 抑圧的介入


先ほど自分で書き留めた日記についてさらに振り返りをしている。それは、成長支援に関するテーマのものである。

数日前に、オットー・ランクの書籍を読んでいる際に、一つ重要なことに気づかされた。端的に述べると、良かれと思って処方した打ち手が、他者の成長を妨げることにつながってしまう現象が頻繁に起こっているということだ。

これは、ランクが精神薬理学に関する文章を記述していたことから着想を得た。本来精神を治癒するために処方したはずの薬が、精神を治癒するどころか、単に精神を抑圧するだけに留まり得る場合がある、という記述を目にした。

その時に、これは成長支援においてよく見られる現象だと思った。先ほどの日記で指摘したように、成長という概念を序列化し、その中でもマクロな成長のみに焦点を当ててしまう場合、そこでの成長支援はひどく強圧的なものになりがちである。

そうした強引な介入は、成長を押し広げていくというよりもむしろ、ミクロな成長の芽を押しつぶしてしまうような抑圧的介入だと言えるだろう。そのようなことをふと考えていた。

さらに、私たちが問うべき事柄は、「そもそも本当にマクロな成長が早急に求められているのか?」という点である。ここでの論点は、マクロな成長を早急に獲得することに焦点を当てるのではなく、能力の発揮のされ方を見直すことである。

私たちの能力は、当然汎用性のある能力もありながらも、普段の実践上で重要になってくるのは領域固有的な能力だろう。マクロな成長が早急に求められると考えている人の話をよくよく聞いてみると、それは単に現時点での個人の能力の発揮のされ方に不満を抱えている場合が多い。

こうした場合、課題の焦点は個人の能力の発揮のされ方にあり、そもそもマクロな成長を急ぐ必要などほとんど無いということが多いのである。課題の焦点が個人の能力の発揮のされ方にあるのであれば、彼らが持っている能力の種類とレベルを見極め、彼らの能力が発揮されやすいタスクと環境を提供するというのは一つの支援策だろう。

マクロな成長を早急に個人に課そうとする人や組織に見られがちなのは、こうした環境整備を蔑ろにすることであり、個人が能力を発揮できる場がないということが多いのではないだろうか。

さらには、先ほどの成長という概念の序列化が生み出す強圧的なあり方によって、能力を発揮する個人の心理的安全性が損なわれ、それによって本来の能力が発揮できていないという可能性も多分にあるだろう。

結局のところ、マクロな成長のみに課題の解決を求めようとすることもまた一つの幻想であり、非常に限定的な発想なのではないかと思う。フローニンゲン:2018/3/3(土)07:36    

No.834: Relativism and Instrumentalism

The degree of truthfulness is divergent in knowledge.

All knowledge is not equally true. The espousal of relativism about knowledge is deeply problematic.

For instance, knowledge derived from a rigorous scientific method is different from that originated from a poor method.

In addition, relativism about knowledge often colludes with instrumentalism of knowledge.

Followers in instrumentalism tend to utilize knowledge as mere tools to satisfy with their needs (e.g., to control or manipulate others). Groningen, 16:07, Tuesday, 3/6/2018

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