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2049. 研究インターン四日目の終了


フローニンゲン大学でのインターンの四日目を終えた。今日は午前中にMOOCチームのリーダーであるトム・スピッツ氏とのミーティングを終えた後に、そこからは研究データの整理に着手した。

早朝に確認した予定では、今日は研究に用いるデータのうち、対象とするMOOCの講義ビデオのトランスクリプトのデータを全て整理しようと思っていた。手元にあるcsvファイルのフォーマットは非常に乱れており、それを修正していくよりも、一つ一つのトランスクリプトをエクセルファイルに移していき、その後にcsvファイルを作成する方が早いと予想していた。

さらには、こうした作業が手間のように思えても、実際にトランスクリプトを一つ一つエクセルに移していく過程の中で、対象とするMOOCのコンテンツの中身をより理解できるという副次的効果もあると見込んでいた。

昼食前から実際にデータ整理に取り掛かってみると、確かに一つ一つのトランスクリプトを移していく過程の中で、コンテンツの理解は深まっていったように思う。当初の私の計画では、今日中に対象としているコースの全七週間分の講義データをエクセルに移すことを目標にしていたのだが、実際にそれをやってみると、データの量が思っていた以上に膨大であり、結局全てを終えることはできなかった。

昼食前から勤務時間の終わりまでの時間を使っても、七週間のうちの半分のデータを移すことで精一杯であった。必然的にこの作業は来週の月曜日に持ち越すことになった。

しかしよくよく考えてみると、時系列データが膨大にあるというのは、私の研究にとっては嬉しいことである。というのも、今回の研究で用いる非線形ダイナミクスの手法は、ある一定量以上の時系列データを要求しているからである。

今日は対象としているコースの講義トランスクリプトを一週間分移すたびに、どれくらいのデータポイントがあるかを確認していた。すると、毎週の講義に関して平均300以上のデータポイントがある。

これは昨年私が行っていたオンライン学習の研究時のデータ量を遥かに凌ぐものであり、今回の研究で用いる予定のトレンド除去変動解析の手法を活用するには十分である。今日は合計で1200個ほどのデータを取得した。

来週の月曜日にデータの整理を終えたら、早速データ解析を行っていく。すでに研究仮説は十分に立てており、それを一つ一つ検証していく。

そのためには、整理されたデータをR上で分析していく必要があり、金曜日からはRのプログラミングコードを書くことに力を入れることになるだろう。今日も昼食を大学の敷地内にあるスーパーで購入するためにキャンパス内を歩いている時、プログラミングコードを書くことと作曲することの間に共通性を見出している自分がいた。

この点については以前の日記で何度か書き留めているが、私にとっては、プログラミングコードを書くことも作曲をすることも、どちらも創造の喜びが伴うことに変わりはない。

片方はコンピューター言語であり、もう片方は音楽言語だ。自然言語ではない他の言語を用いた記号創造には独特の喜びがある。

来週の月曜日にデータの整理を無事に終えたら、そこからはプログラミング言語を通じた創造の喜びを感じられるようになるだろう。フローニンゲン:2018/2/16(金)21:41 

No.768: Time and Death

Interestingly enough, I realized that only our conscious self knows time and death but our unconsciousness doesn’t.

Does it imply time and death are both real and unreal? Groningen, 18:20, Sunday, 2/18/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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