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2033. MOOCの撮影現場から


今日はフローニンゲン大学での研究インターンの三日目であった。これまでの二日間と異なり、今日は自宅から歩いて30分ほどのザーニクキャンパスのオフィスに行くことはなく、フローニンゲンの街の中心部にあるメインキャンパスに向かった。

そこでの目的は、近々世界に配信する新しいMOOCコンテンツの撮影現場を視察することである。フローニンゲン大学のMOOCチームのリーダーであるトム・スピッツ氏に依頼をし、撮影現場にお邪魔させてもらえることになった。

コンテンツは、近年様々な業界で重視されているデータの保護に関するものであり、二人の教授がコンテンツの録画を行う予定になっていた。スピッツ氏との待ち合わせ場所は、二年前にオランダ語の初級コースを履修していたハーモニービルの一階受付前であった。

予定時刻の午前十時前にスピッツ氏がやってきて、そこから一緒に撮影現場に向かった。撮影現場に到着すると、そこには防音装置や特殊な撮影器具が置かれていたが、部屋自体はとてもシンプルに思えた。

背景が緑色の壁になっており、背景を緑色にすると、撮影後の編集において文字を書き込みやすいらしい。二人の教授が到着するまで、撮影担当の女性とスピッツ氏からMOOCの撮影に関してあれこれと話を伺った。

私にとって今回が初めての撮影現場の訪問であったため、この機会に様々な質問をした。二人の教授が到着後、立ち位置や自分の体に身につけるマイクの位置を含め、最終打ち合わせを行い、いざ撮影が始まった。

基本的には、二人の教授はカメラの方向に表示される英語のスクリプトを読んでいけばいいのだが、実際にそれを噛まずに喋ることは意外と難しいらしく、何度も撮り直しとなった。

撮影現場の雰囲気はとても和気あいあいとしており、二人の女性教授は若干ふざけているのではないかというぐらいに撮影を楽しんでいたのが印象に残っている。今回MOOCの撮影現場を見ることによって、撮影方法やその雰囲気については理解できたが、そこからさらにMOOCのコンテンツ開発のプロセスについても理解を深めたいと思う。

コンテンツは基本的に、コースを担当する教授が作り、それをスピッツ氏などの管理部門の人間がコンテンツの文言を含め、品質管理を行うらしい。また資金面に関しても、基本的にはMOOCを提供しようとする教授が所属する部門が予算を確保し、管理部門に対して費用を支払うことによってMOOCが世に提供されていくとのことである。

こうした組織内での予算配分と部門間での資金の授受は、私が大学時代に専攻していた管理会計学の話題であり、昔習得した知識を久しぶりに活用しながらスピッツ氏の話を聞いていた。

MOOCの撮影現場に身を置いて、二人の教授が撮影をしている時、ふとその場全体を俯瞰的に眺め、そこにはいない他の協働者の人たちの姿を想像した。私たちがオンラインで受講するMOOCを含め、実際に商品やサービスを享受する際に、そこには目には見えない無数の人たちの仕事が介在していることを改めて思った。

一つの商品やサービスに介在する無数の人たちの仕事。私たちの日常は、目には見えない無数の人たちの仕事の上に成り立っている。

:「あっ今、 “rights”のところを別の単語で発音してましたよ」

そのようにして撮り直しとなった箇所があることを、実際のMOOCの受講者は誰も知り得ないだろう。このように、目には見えないところで様々な人たちが仕事をし、その結果この人間社会が動いているということを改めて実感していた。フローニンゲン:2018/2/12(月)17:17   

No.752: Three Types of Cognitive Load

Today is a beautiful day. The sun has been radiating since the early morning.

I participated in the second class about digital learning. I learned the detail of cognitive load theory and five digital learning principles among seven.

The cognitive load theory stipulates three types of cognitive loads. One is called intrinsic load, which depends on learners’ prior knowledge.

Here, a key concept is element interactivity. It means that a task becomes more difficult when task elements are more connected.

The second cognitive load is referred as extraneous load. In general, it is negative and unnecessary for learning.

It occurs when learners face redundant material or too much information.

The last cognitive load is called germane load. It is the mental resources for acquiring and automating schemata in long-term memory.

In the today’s class, I learned how to design the digital learning environment, considering these three types of cognitive load. Groningen, 15:27, Wednesday, 2/14/2018

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