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2029. 交差


少しばかり残念な知らせが届いた。小中学校時代の最も仲の良かった友人が逮捕されたそうだ。

その理由について確認すると、殺人罪であったらしい。実は私もその現場にいて、その友人が別の双子の友人と揉めている姿を見ていた。

私は所用があり、その場を後にしたのだが、そこでのいざこざが過熱し、その友人は二人の双子の友人の頭を拳銃で打ち抜いたそうだ。それが彼が逮捕された理由である。

ある知り合いの家族がビルの屋上に立ち、そこで面白いものを見せてくれた。飼っている猫には好きな遊びがあるということなので、その遊びを見せてくれるとのことだった。

ビルの屋上に用意されていたのは、一つの大きな風船だった。なにやら、今から風船に付けられている長い紐に猫を括り付け、猫を空に向かって飛ばすとのことである。

その猫は嫌がる素振りを一切見せず、確かに風船に乗って空を漂うことが好きなのかもしれないと思った。その家族の奥さんが猫を紐につなぎ、ゆっくりと空に浮かべた。

すると、風船がそっと宙に浮き、ゆっくりと猫は空の方に上昇していった。

:「無事に浮かびましたね。でも、このまま空の方に上昇していくと戻ってこれなくなるんじゃないですか?」

知り合いの奥さん:「ええ、でも大丈夫です。うちの猫はここに必ず戻ってきますよ」

知り合いの奥さんがそのように述べると、猫が括られている風船は強風によって一気に遠くの方に飛ばされていった。見る見るうちに風船の大きさが小さくなり、猫はもう見えなくなった。

:「本当に大丈夫ですか?あの風の強さだと別の国まで飛ばされてしまいますよ?」

知り合いの奥さん:「ええ、大丈夫ですよ」

知り合いの奥さんは笑いながら答えた。しかし、私にはそれは笑えることではなく、猫が繋がれた風船は別の国まで飛ばされるというよりもむしろ、大気圏を超えていきそうな感じがしていたのだ。

私は猫の様子が心配だったので、そのビルの屋上から空に向かって飛んだ。風船が風に流されていった方角に向かってしばらく飛んでいると、眼下には無人島だらけの見知らぬ世界が広がっていた。

風船の姿を遠くの方に見つけた時、その風船はもう地面に着地しそうになっていた。風船が着地した瞬間、紐に括られていた猫は一目散にどこかに向かって走り始めた。

猫が走り出した方向は、知り合いの奥さんが述べていたように、本当にあの家族のところだということを私は理解した。猫の走る速度は、私が空を飛ぶ速度よりも早く、もはやその猫に追いついていくことはできなかった。

その猫が無事であったということ、そしてその猫が本当にあの家族のところに帰っていく姿を確認することができて少しばかり安心した。私は再び空に飛び立ち、無人島だらけの世界を眺めながら元いた世界に戻ることにした。

昨夜は上記のような二つの夢を見ていた。とても温厚だった友人が、双子の友人の頭を拳銃で打ち抜いたこという知らせを夢の中で受けた時は随分と驚いた。

昨夜の夢を思い返しながら書斎の窓の外を眺めると、どんよりとした雨雲が空全体を覆っているのが目に付いた。風がとても強いせいか、雨雲の動く速度も速い。

夢の中で猫が飛ばされていた風の強さと同じぐらいの強さに思える。フローニンゲン:2018/2/11(日)07:21 

No.748: Notes during Reading

I’ll read some articles about digital learning today.

While reading them, I’ll take some notes.

To verbalize any thoughts and feelings arisen through reading is crucial for knowledge construction.

I’ve forgotten the fact for a while. A small memo is a path to a gigantic knowledge edifice. Groningen, 08:28, Tuesday, 2/13/2018

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