インターン初日から一夜が明けた。今朝は六時前に起床し、六時を少し過ぎた時間から今日の活動を開始させた。
インターンの初日を振り返ってみると、やはりそれは私の日々に新たな風を吹き込んでいたように思う。単純に研究に従事する場所が変わったということも心身に対して良い影響を与えていた。
インターン先のオフィスでは、自分の部屋の窓からサッカーグラウンドやその周りを取り囲む緑が見える。あいにくこの時期は寒く、私が勤務している時間帯にサッカーをしている人の姿を今のところ見ることができていない。
しかし、そうした外の景色は、普段自宅の書斎で仕事をしている時とは異なるものであるがゆえに、それが新たな刺激として自分心身を別様に活性化させていたことに気づく。
今の気温はマイナス3度であり、今夜はマイナス7度まで気温が下がるようだ。この時間帯の闇と相まって、外は寒そうな顔をしている。
そうした顔を眺めながら、少しずつ昨日のインターンについて振り返っている。昨日のインターンで得られた気づきの中で最も大きな意味を持つものは、大学で純粋に自分の研究に打ち込めるのであれば、大学に雇用されるというのもそれほど悪い話ではないと思ったことだ。
組織の中で働くことは私にはあまり向いていないため、研究者一人一人が自律的に動きやすいであろう大学であっても、それが一つの組織体であるがゆえに、これまではどうも大学に所属したいと思えなかった。
大学に所属する便益のようなものがあるのは間違い無いだろうが、私にはそれ以上に煩わしいことが多いように思えていた。しかし、昨日のような形で自分の研究に専念できる環境がそこにあるのであれば、大学に所属するというのもそれほど悪い話ではないと思うようになった。
もちろん、研究インターンとして垣間見えることは少ないであろうし、大学組織の中で役職が上がれば様々な仕事を担う必要があるだろう。だが、そうしたことを差し引いてみたとしても、正式に大学に所属し、大学の中で研究活動に打ち込んでいく可能性については今後より真剣に考えていきたいと思う。
私は学術の世界において、教授になっていこうというような地位の獲得意識は極めて希薄である。それよりも、自分の研究に打ち込めるかどうかが重要であり、正直なところ、教授よりも講師の方が自分の研究に打ち込みやすいのであれば、ずっと講師でいいような気がしている。
学術世界の外に仕事がいくつかあるおかげもあり、大学で地位を求めるような無用なことに従事しなくていい。望むのは、自分の研究に邁進できる環境のみである。
欧米の大学で講師として、今のインターンのように週に二日ほど大学で勤務することができれば理想である。いくら勤務時間が自由でも、自発的に自由に働ける環境であっても、他人が集まる組織では小さな気苦労が重なる。
そうしたこともあり、大学に三日以上勤務するというのは、私にとって非常に難しい。他に人のいない自宅の書斎で仕事をすることがやはり一番落ち着くというのが正直なところである。
大学の環境、そして雇用形態については今後より深く考えていく必要があり、諸々の条件に合致した大学がこの世界のどこかにあれば、その大学に所属したいと思う。フローニンゲン:2018/2/6(火)06:52
No.729: Winter in Winter
I feel that I’m in winter in winter.
It is neither positive nor negative, but it is “serene.”
I recognize that “this winter” is transforming into “that winter.” Groningen, 17:14, Thursday, 2/8/2018