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2084. 三つの夢


今日は金曜日。今週最後の平日が新たに始まった。

今日は昼の前後の数時間ほど雨に見舞われるようであるが、それ以外の時間帯は曇りのようだ。明日からはいよいよマイナスの気温の世界に入る。

明日からは雨が降ることはなさそうなのだが、最高気温は軒並み1度ほどであり、最低気温はマイナスとなっている。ここしばらく、あの張り詰めたマイナスの世界の空気と雰囲気を経験することはなかったので、明日からの天気は少しばかり新鮮に感じられるだろう。

結局今週の全ての平日において印象に残る夢を見た。今朝も記憶に残るような夢を見ていた。

今朝方の夢にはいくつか印象に残っている箇所があるが、最も印象に残っているのは、日本の実家にいる愛犬が小さんてんとう虫となり、雌のてんとう虫を連れて天へ昇っていく姿である。

小さなてんとう虫となった愛犬には意思があり、知性があった。その証拠に、小さな葉っぱを天へ行くための乗り物とし、雌のてんとう虫を別の葉っぱの上に乗せ、相手の乗り物をリードする形で天へ昇っていく光景を見た。

私が感銘を受けたのは、雌のてんとう虫を気遣いながら優しく乗り物を運んでいく姿勢であった。私はしばらくの間その場にたたずみながら、二匹のてんとう虫が小さな葉っぱに乗って天へ昇っていくのを眺めていた。

次の夢の場面では、私はエレベーターの中にいた。これはおそらく宿泊先のホテルか、自宅のマンションのどちらかにあるエレベーターだろう。

私がエレベーターに乗り込むと、何人かの人も同時に乗り込んできた。乗ってきた人にどの階にいくのかを聞き、私は彼らが指示する階のボタンを押した。

だが、いざエレベーターが動き出すと、どこか様子がおかしい。すると、四階あたりでエレベーターが突然止まった。

単にエレベーターが止まっただけではなく、揺れを伴っており、ずるずると下に落ちていきそうな予感があった。その場にいた全員は、地面に落下することだけを心配しており、その後エレベーターが再び動き出すと、とにかく全員はそこから最も近い階で降りようとした。

しかし奇妙なことに、近い階に降りようとしてエレベーターのボタンを押そうとすると、そのボタンが消えるのだ。さらには、自分が最初に目的としていた階にしかそのエレベーターは止まらないようになっていた。

私は自分が降りようと思っていた6階でなんとか降りることができた。6階で降りてから、そのエレベーターがどのようになったのかは定かではない。

そして最後に見た夢は、今は少しばかり断片的な記憶になってしまっている。高校時代にお世話になった国語の教師と、私が直近で行った学会発表の結果について話し合うような夢だった。

その学会での発表は、ポスタープレゼンテーションであり、私は当日の発表で用いた大きなポスターを持参して先生の元を訪れた。

国語の教師:「残念だったな、最優秀賞に選ばれなくて・・・」

:「ええ、ただ最初からそのような賞を取ろうと思って学会で発表したわけではありませんから・・・」

二人のやり取りはそのような会話から始まった。高校の国語の教員であるはずの先生は、なぜだが大学の教授のような個室を持っており、私たちはそこで話をした。

先生の部屋は真っ暗であり、窓の向こうには淀んだ海と濃い灰色の煙を上げる工場の煙突が何本か見える。先生の部屋がどうしてこうも暗いのか理由は定かではなかったが、なんとか先生のシルエットだけは見える。

先生は窓際に立っており、自分の椅子に向かい、そこに腰掛けた。先生のジェスチャーによって、私も先生の近くの椅子に腰掛けた。

二人が椅子に腰掛けた瞬間に、その部屋は一つの教室となり、二人の背後には何人かの生徒たちが机に着席して授業の開始を静かに待っている。生徒たちは先生と私の横顔が見えるような形で着席していた。

逆に言えば、私たちがそのように座っていたと言えるかもしれない。先生の背後にある窓越しから、相変わらず不気味な煙を上げる煙突が見える。

そして、この部屋は一向に真っ暗だ。しばらく先生と私は自分の学会発表の結果について話をしていたが、そこから話題が変わり、国語を専門としているはずの先生は、精神病理学に関する話を始めた。

人間の精神が持つ病理的側面について先生が話をし、私はそれに質問を投げかけたり、自分の考えを共有するようなことをしていた。しばらく二人の会話が続いたところで、これまで黙っていた生徒たちの何名かが私たちの会話に加わってくるようになった。

そこで夢は静かに終わりを告げた。フローニンゲン:2018/2/2(金)07:15

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