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2068. 天空へと続く道


今朝は少しばかり風が強い。起床直後から風が強く吹く音が鳴っている。

強風の過ぎ去る音に耳を傾けながら、今朝方過ぎ去って行った夢について思い返していた。夢の中で私は、一人の友人と共に不思議な建物の中にいた。

その建物についての説明は難しい。モダンな印象を持つその建物の一階から二階に上がると、そこにはとても大きな音楽室があった。

横にいた友人が「音楽室もこんなに立派になったんだ」とつぶやいた。その言葉から察するに、どうやらここは私たちが昔学んでいた学校のようだった。

当時の面影が全くないぐらいに学校の校舎は様変わりをしていた。音楽室はガラス張りになっていて、その脇を通ると、部屋の中に数多くの生徒がおり、合奏の練習をしている。

生徒たちをよくよく見渡してみると、その中に二、三名ほど懐かしい顔が見えた。小中学校時代の友人がそこに混じっていたのである。

しかしよくよく見てみると、彼らは音楽室にいたのではなく、さらに奥にあるガラス張りのコンピュタールームにいるようだった。彼らが何をしているのかは具体的にはわからなかったが、彼らの真剣な表情から察するに、何かプログラムでも開発しているのだろうと思った。

ガラス張りのコンピュタールームの脇を通ると、そこに待っていたのは、さらに上の階に行くための奇妙なスペースだった。このスペースについても説明が難しく、建物の天井がそこだけ丸くくり抜かれており、そこから青空が見える。

丸くくり抜かれた天井の真下の地面に、その丸と同じ大きさのボードのようなものが置かれている。そして、上の階とそのボードは一本のまっすぐに垂れた紐によって繋がっている。

どうやらこのボードの上に乗って、その紐を辿りながら上の階に行くらしい。いざ私がボードの上に乗ろうとすると、突然誰かがやってきた。

顔を確認すると、それは中学校時代の部活の先輩だった。その先輩は私よりも先にその上に行かせて欲しいと述べた。

特に友人と私は急いでいなかっため、先輩の申し出を快諾した。いざ先輩がボードの上に乗り、その紐を辿って上に行こうとしても一向に上に上がっていかない。

紐を辿って上に上がるためには、腕力が必要であり、いやそれよりもいかに足を使って紐を辿っていくかが重要になるようだ。先輩は紐を登っていく要領が一向に掴めない様子であり、体力が消耗する一方であった。

青空の見える天井の階まであと少しというところで、その先輩は上に上がっていくことを諦め、地面に降りてきた。先輩は残念そうな表情を浮かべ、「上の階に行くのは不可能だ」と捨て台詞を吐き、その場を立ち去った。

先輩の動きを見ていて気付いたが、紐の先端を足の親指に結びつければ比較的簡単に上に登れるのではないか、という仮説を私は持っていた。友人にその仮説を述べ、実験として私が上に登ってみることにした。

すると、先ほどの先輩は信じられないほどに多くの時間を使って少しずつ上に上がっていたのに対し、私はいとも簡単にすいすいと紐を登って上に上がっていった。「これは楽だね」と私は地面で待っている友人に述べた。

そのまま私は天井の方に向かっていき、いよいよ丸くくり抜かれた部分を超えて上の階まで紐を登って行った。するとそこには6名の男女がいた。

そのうちの2名は大学時代の先輩であり、その場にいた全員は、私がここまで登ってきたことを祝福するかのように歓迎をしてくれた。

すると、一人の女性が一言つぶやいた。 女性A:「ここまで登ってきた人は今のところ世界でたった6名だけなの。あなたは7人目ね」 その言葉を聞いた時、なぜだか私は、確かにこのような場所まで登ってくるような人間は数が少ないだろうと思った。そこは天空に最も近い場所のように思えた。

実際には建物の二階の天井からさらに上に上がっていったところであるため、一見すると三階に該当するかと思いきや、いざ天井の丸いくり抜きを超えてみると、そこはとんでもなく高い場所にあることがわかった。

そこから地上を眺めると、地上にあるものがとても小さく見え、その高さには足がすくんでしまいそうだった。 :「みなさんはここで何をなされているのですか?」 女性B:「ヨガです」 そのように述べた女性の足元、いやそこにいた他の6名の足元にはヨガマットが敷かれており、どうやらこの天空に最も近い場所でヨガの実践を行っているようだった。 :「僕もこれからヨガをご一緒させてもらえますか?」 女性B:「ええ、もちろんです」 :「ヨガをする前にお尋ねしたいのですが、ここから地上に降りるにはどうしたらいいのですか?」 女性C:「一度ここまでたどり着いた人がいつでも天上と地上を行き来できるような道を作ってあるんです」 その女性の指差す方向を見てみると、確かにここに繋がっている一本の道を見つけることができた。その道は一見すると何の変哲もなく、道の両脇に小さな柵が敷かれている。 女性C:「道の両脇には柵がありますが、そもそもその道はここまでたどり着いた人にしか見えないようになっているんです」 私はその説明を聞きながら、天空へと続くその不思議な道をぼんやりと眺めていた。フローニンゲン:2018/1/29(月)08:19

No.701: Broken Umbrella

It’s very windy today. Also, it’s raining outside.

I went to the university building to join an internship meeting in the morning.

This meeting enabled me to specify my roles and tasks as an intern.

After the meeting, when I was going back to my apartment, my umbrella was broken because of the severe wind.

I remember that I purchased this umbrella in Boston seven years ago. I have to buy a new one soon, but this broken umbrella is my memento. Groningen, 10:55, Wednesday, 1/31/2018

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