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2058. グルジアへの訪問


今年のフローニンゲン大学の教育科学学科には、総勢で60名ほどの修士課程の学生がいる。そのほとんどは教員経験のある者で占められており、私を除いて他の全ての学生はオランダ人である。

フローニンゲン大学は留学生が多く、多様性が確保されていることで有名であり、確かに発達心理学科に在籍していた昨年は、欧州の国々を中心にオランダ人以外の学生が多かった。

しかし今年は打って変わって、オランダ人の中に一人日本人の私がいるような状況である。教育学科にはいくつもの専攻があり、教員経験のある者の多くは「教授法(教育方法)」を専門とするより実践的なプログラムに在籍していたり、教員経験のある者の中でも、特に教育に関する科学的な研究に関心のある者はより学術的な側面を強調したプログラムに在籍している。

私が在籍しているのは、「実証的教育学」と呼ばれるプログラムで、これは教育学の分野において比較的最近になって確立されたものであり、実際にフローニンゲン大学でもここ数年の間に立ち上げられた新しいプログラムである。

今、「私が在籍している」と表現したが、実際には「私しか在籍していない」と言った方が正しい。自分を棚にあげるつもりは全くないが、以前言及したように、プログラム長のマイラ・マスカレノ教授とプログラム開始前に改めてミーティングをした時に、私以外の募集者は全員不合格だったことを知らされた。

実際にはもう一人だけ米国人が合格しており、その人物は今年の二月からプログラムに参加するかもしれないとのことだった。今回の実証的教育学のプログラムではないが、私が昨年に修士号を取得したプログラムに関しては、私は過去に二度ほど不合格通知を受け取っている。

不合格理由は明確であり、フローニンゲン大学で課せられる科学的な研究トレーニングについていくための最低限の統計的素養がなかったからである。最低限の素養と言っても相応なハードルがあり、私は米国のジョンホプキンス大学が提供するオンラインの統計コースを履修し、そこで単位を取得したり、英国のケンブリッジ大学を訪れ、統計学とRプログラミングに関するデータ分析のワークショップに参加したりしていた。

そうした準備を経て、今私はフローニンゲン大学で研究を続けることができている。そんな中、現在ラーナという友人が交換留学でグルジアの大学からこちらに来ている。

ラーナも形式上、実証的教育学のプログラムに在籍しており、彼女がいる間はプログラムには二人の学生が在籍していることになる。ラーナとはこれまでいくつものクラスで一緒になっており、時に今学期はラーナと私しか受講していないコースが二つあった——それらの二つが今学期私が履修している全てのコースなのだが。 先日、「応用研究手法」のクラスを終えた後、「システマティックレビューの執筆方法」のコースの最終課題について私に質問があるとのことなので、教育棟の一階で少しばかりラーナと話をしていた。

よくよく考えてみると、ラーナは今月末にグルジアに帰るため、今日は二人が会話をする最後の日だった。彼女からの全ての質問に答えた後、「欧州にいる間にグルジアに来ることがあったらぜひ案内するわ。グルジアはお勧めの場所よ」と声をかけてくれた。

グルジアはEUに加盟していながらも、物価は極めて安く、それでいてオランダよりも気候がいいらしい。食べ物に関しても、グリジアはトルコに近かったり、インドなどのアジアの国にも比較的近く、様々な国の民族料理がグルジアに流入し、グルジア料理はとても美味しいらしい。

ラーナと別れ、自宅に戻ってメールを確認すると、グリジアのお勧めの訪問場所のリストがラーナから届いていた。さらにはそれらの場所の写真までもが添付されており、それらを見ると、グルジアという国の持つ魅力、特に自然の美しさは大変素晴らしいと思った。

ラーナから送ってもらった地名を早速グーグルマップ上で調べ、一つ一つの場所を記録しておいた。仮にこの秋に欧州を離れることになったら、その前にぜひグルジアを訪れたいと思う。

四月にポーランドとハンガリーを訪問する予定であるため、例えば七月にグルジアとトルコに行くというのもいいかもしれない。ラーナのおかげでグルジアという国が近くなったような気がする。フローニンゲン:2018/1/26(金)14:11

No.693: Bela Bartok’s Work

I purchased music scores of almost all of Bartok’s works because I was struck by his couple of works in the morning.

One book that I purchased contains all of his works of mikrokosmos.

I look forward to the arrival of these books from the US and UK.

Since I plan to visit Budapest in early April, I must visit Bartok Memorial House.

I’ll probably encounter his universe of music there. Groningen, 11:47, Saturday, 1/27/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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