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2020. マルチレベル分析


大学のキャンパスから戻ってくるなり、激しいみぞれがまた降り始めた。今日は本当に変動の激しい天気だった。

断続的にみぞれ混じりの雨が降り、非常に不安定な天候であった。幸いにも、夕方に大学の講義に出かける際には、幾分晴れ間が覗いていた。

そして、キャンパスから自宅に戻る最中も雨に見舞われることはなかった。私の日々の生活は何かに取り憑かれているかのように営まれているが、幸運が日々の生活を取り巻いていることも確かだろう。 今日は夕方から、「応用研究手法」のコースのクラスに参加した。新年最初のクラスということもあり、コースを担当するロエル・ボスカー教授ともう一人の受講者であるジョージア人のラーナと共に年末年始の話をまず共有した。

ボスカー教授は学会に参加するために、ドバイとシンガポールを訪れていたそうだ。どちらの国も気温は暖かく、シンガポールはむしろ暑いぐらいだったそうだ。

ボスカー教授は私たちに、ドバイにある800mを越す世界で一番高いビルを撮影した動画を見せてくださった。これほどまでに高層のビルが存在していることを私は知らず、ここまでの高さになるともはや常軌を逸しているように思えた。

ラーナはイタリアを訪れたようであり、イタリアの主要都市を含め、なんと六つの都市に滞在していたそうだ。三人に共通していたのは、オランダよりも暖かい場所で年を越し、オランダよりも晴れの日が多い場所で日々を送っていたということだった。

やはりこの時期のフローニンゲンの鬱蒼とした空模様と寒さは、相当に特殊な環境条件であり、それが精神に特異な影響を及ぼすことは明らかだろう。 最初にお互いの近況を共有し終えた後に、今日のクラスの本題に入った。今日は、「マルチレベル分析」という手法について、その概要と活用事例を学んだ。

この分析手法は特に教育学や社会学の研究で用いられることが多い。というのも、両者の分野はともに、学校や組織などの集団とそこに属している個人との影響や相互作用を調査することが多いからである。

「マルチレベル」という言葉の由来の一つは、まさに研究対象がマクロなレベルとミクロなレベルにまたがっていることが挙げられるだろう。これまではマルチレベル分析が活用された論文を何気なしに読んでいたが、ボスカー教授の説明を受けると、随分と奥の深い手法だということに気づかされた。

ボスカー教授がとりわけこの分析手法を気に入っているためか、説明もいつも以上に熱が入っていたように思う。私の今後の研究にこの手法を活用するかは定かではないが、今日の講義で得られた知識は、この手法を用いている論文を今後読み解いていく際に非常に役立つだろう。フローニンゲン:2018/1/17(水)18:35

No.655: Transcendental Tranquility I often have a neutral silent feeling that is neither positive nor negative.

It could be better to call it transcendental tranquility rather than neutral silence. Groningen, 08:05, Tuesday, 1/16/2018

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