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2003. 大阪にいた頃


今も脳裏に夢の中の光景が焼き付いている。それは光景だけではなく、夢の中の感触もそのままリアルにこの瞬間の自分の中で生きている。

特に、夢の冒頭で、私が一人でボールを壁に蹴りつけている時の一つ一つの感覚は極めて鮮やかに内側に残っている。そういえば、私は社会人になってからも、夢の中での壁打ちと同じようなことをしていたことを思い出した。

東京の大学を卒業し、大阪で働き出した時、私は新大阪のタワーマンションに住んでいた。そのマンションの真ん前には大きな公園があり、休日には野球をしている人たちをちらほら見かけた。

私は平日の朝、会社に行く前にその公園でボールを蹴っていたことがある。時には仕事を終えて、その公園で一人壁に向かってボールを蹴っていた。

しかし、夢の中にあるようなサッカーゴールに似た壁はその公園にはなく、野球用のフェンスの下についているおよそ1メートルほどの大きさの壁があったにすぎない。

私はその幅の狭く細長い壁に向かって延々とボールを蹴ることが好きだった。夢の中にあったように、想像上の相手を目の前に置き、様々なフェイントを試しながら壁に向かってボールを蹴っていた。

しかしそれ以上に、一切のフェイントをいれることなく、壁から跳ね返ってきたボールをまた同じ場所に向かって淡々と蹴ることが何よりも好きだった。 マンションの管理人:「加藤さん、こんにちは」 :「こんにちは」 マンションの管理人:「お部屋で何をされてますか?下の階の方から時々何か激しい物音が聞こえると苦情が来てます」 :「あっ、すいません。もしかするとサッカーのことですか?

マンションの管理人:「サッカー?」

:「ええ、時々サッカーの練習をしています」

マンションの管理人:「えっ、部屋の中で?」 :「ええ」 マンションの管理人:「それはあかんでしょう(笑)」

:「あかんでしたか?(笑)」

マンションの管理人:「あきまへん(笑)」 :「すいません、今度から目の前の公園で練習します」 いつかそのようなやり取りがマンションの受付の前でなされた。その時もさすがに部屋でシュートを打つことはなかったが、部屋の広さはドリブルとフェイントの練習するには適していた。

そこでも想像上の相手を目の前に置き、ある時練習に熱を出しすぎて、ボールが食器棚の方に激しく転がっていき、そのガラス扉が割れたことがあった。割れたガラス片を拾いながら、自分の仕事は別にあるのに、なぜ一人サッカーの練習に熱を上げているのだろうかと笑がこみ上げてきた。

マンションの管理人から指摘があって以降は、自分の部屋でボールを触ることを極力控え、足の裏で撫でる程度にとどめ、目の前の公園で練習することにした。 「ドーン」「ドーン」と何度も壁に打ち付けられてこだまするボールの音はとても心地よく、今でも私の記憶に鮮明に残っている。それどころか、何度も壁にボールを打ち付ける際の動作の感覚が足に残っているのである。

とりわけ、蹴る瞬間、ボールと足の甲が当たる感覚は恍惚的であり、今でも時々あの感覚を感じたいと思う時がある。 サッカーゴールに似た壁が近所にあれば、私は再びシューズとボールを購入し、壁に向かって一人で延々とボールを蹴ることをし始めるかもしれない。 そんなことを考えながら、オランダに戻ってきてから最初の土曜日の活動を開始させようと思う。フローニンゲン:2018/1/13(土)06:32

No.638: No Talent but Full of Gifts

I think that I don’t have sufficient persistence to compose a piece of long music.

However, I convince myself that I have abundant endurance to crate an infinite number of small pieces of music.

It implies that I don’t have any talent but have full of gifts for music composition.

As is the case for novelists who specialize in writing not a long story but a short story, I’ll devote myself to creating a flood of small pieces of music.

I’ll not pursue one massive work but strive for generating a limitless number of works that can become one gigantic work someday. Groningen, 19:56, Friday, 1/12/2018

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