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1928. 自他一如


不思議なことに、日本に到着して以降、英文日記を執筆する気力がそれほど湧かない。英語を書こうとする意思は弱く、英文を読もうとする意思も弱い。

オランダで生活をしている時は、日本語で日記を書く意思はあっても、日本語を読もうとする意思はそれほどないことを考えてみると、今は逆の状況にある。私の内側の何かが変わったのだと思うが、それを生じさせているのはやはり外的な環境にあると言えそうだ。

日本に到着して気づいたのは、全く当たり前だが、この国の言語空間が日本語だということだ。道行く人たちの言葉や表示板など、ほぼ全てが日本語で構築されている。

そうした中に身を晒すと、自分の思考空間も日本語優位になる。今は英語など全く読みたくない気分である。 一昨日、丸善丸の内本店でいくつかの書籍を購入した。その中でも、運命的な出会いをした一冊がある。

私は丸善の音楽関連の棚で、『禅の作曲家 佐藤慶次郎:こころの軌跡とその作品』という書籍を見つけた。事前にいくつか購入しようと思っていた書籍があったのだが、この書籍はそのリストにはなかった。

偶然手にしたこの一冊に、私は心を打たれた。気づけば私は、この書籍を読みながら涙を滲ませていた。

一旦書籍から目を離し、我を忘れたように、私はしばらく天井を仰ぎ見ていた。そこに自己はなく、ただ世界だけがあった。

自己は世界ではないのかもしれない。自己はこの世界にあるのではないのかもしれない、と振り返ってみて思う。なぜなら、あの時の私の自己は完全にこの世界に溶け出していたからだ。

自己がこの世界に溶け込むということ、それがすなわち「自他一如」と呼ばれるものなのかもしれない。 滞在先の品川のホテルを拠点にし、私はこの数日間東京都内で足を運んでみたい場所を訪れた。国立西洋美術館やすみだ北斎美術館などである。

そうした場所に足を運んでいる最中に街の様子を眺めていると、この世界には無数の仕事が存在しており、それらの仕事によって私たちの生活が成り立っていることに深く感銘を受けた。

私は自分の仕事に関してまた振り出しに戻ったかのように、仕事の内容とその意義に関して悩みを抱えることがある。だが、この世界で各人の役割を担いながら懸命に働く人々の姿を見て、私は自分にできることを自らの仕事にしようと改めて誓った。

私の自我はよくこんなことを述べる。「仕事に貴賎はなく、どのような仕事も無くてはならないものなのだ」と。 これはまさにそうなのだが、それは偽善的な発言だと思う。今回の東京滞在で感じていたことは、そうした偽善的な発言を超えたものであった。

「仕事に貴賎はない」と述べた瞬間に、それは貴賎という境界線を引いている。東京滞在中に私が体験していたのは、それを超越したものだった。

「世界がそれとしてそのように動いている」という気づきは、静かな隕石のようだった。「人はその人として働き、そして生きている」という気づきに打たれた時、少しだけ希望の光が見えたような気がした。

日本の天気はなんて素晴らしいのだろうか。2017/12/24(日)10:24

No.573: Quasi-New Year’s Resolution

This is not my New Year’s resolution, but I’ll focus on aesthetics and human development this year.

Particularly, I’ll explore developmental processes of aesthetic experience of music.

Beauty is omnipresent at every moment in our reality. We tend to overlook it.

We can always find “seeds” anywhere that evoke aesthetic experience.

Can you see such a seed at this moment? I hope you can. 06:39, Monday, 1/1/2018

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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