top of page

1912. アーノルド・ショーンバーグの書籍


フローニンゲンからズヴォレの街まで列車で行くのに、一時間ほどの時間がかかる。行きと帰りの双方において、私は車内でアーノルド・ショーンバーグが執筆した“Structural functions of harmony (1954)”を読んでいた。

このテキストはタイトルにあるように、ハーモニーに関する分析とハーモニーの創出方法について学ぶ専門書であり、内容は今の私にはとても高度である。しかし、依然として知識量が欠けている私であっても、所々わかる箇所があるのもまた事実だ。

私自身、ショーンバーグが残した曲についてはあまり関心を持っていないのだが、彼の作曲理論には関心を寄せている。行きと帰りの合計二時間をかけて、ざっと書籍の内容を一読しようと思っており、その通りに、私は車内の中で食い入るように本書を読み進めていた。

本書には、とにかく数多くの具体例が掲載されており、ショーンバーグの解説も親切だ。もちろん、今回の初読時に理解できたことなど微々たるものであったが、本書の内容の高度がどのくらいなのかについておよそ見当がつき、そこに向かって歩いていく道筋のようなものが得られたことは大きい。

また、豊富な具体例を眺めながら、今後は実際に作曲ソフト上で一つ一つの具体例を自分の手で再現し、その音を自分の耳で確かめることが何より大切だ。さらには、具体例の再現で留めるのではなく、具体例をアレンジする形で自分の曲を作っていくことは、何より有意味な実践になるだろう。

具体例を読み、ショーンバーグの解説文を読み、それを頭の中で理解することですら不十分だ。そこで獲得された知識が実用に足らなければならない。

ここで述べる実用とは、言うまでもなく、自分の曲を作るということを意味する。ショーンバーグが本書を通じて提示している具体例の数は、数百にも及ぶため、本書を基にして少なくても数百の曲を作れなければ本書を読んだ意味がない。

あるいは、本書を基に数百の曲を実際に作ってみなければ本書を読んだ意味はない、と言い換えることもできる。とにかく、作曲において重要なのは、学んだ概念や理論をとにかく自分の手を動かしながら実際の曲を作ってみるということである。

ここ一・二週間は、私は自分の曲を作ってみるのではなく、あえて理論を学ぶことに集中し、具体例を作曲ソフト上で再現することに多くの時間を使っていた。明後日からの冬季休暇においては、ここ数週間集中的に学んだ理論を基に、再び実際の曲作りの方に力を入れたい。

理想は毎日新しい曲を作ることだが、今の私は、まず土台となる基礎的な知識と技術を確立することが先であるため、絶え間なく自分の曲を作ることはまだ先のことになるだろう。

おそらく、絶えず手を動かしながら集中的に理論を学ぶことに一・二週間の時間を充て、そこから次の一・二週間は曲を作ることに重点を当て、再び集中的に理論を学ぶというようなサイクルが今後しばらく続くだろう。

もちろん、そのサイクルの中では、理論を学ぶことと自分の曲を作ることの双方を行っていくのだが、どちらの比重を大きくするかが時に応じて変化するようなイメージを持っている。明後日からは、ここ一・二週間で集中的に学んだ理論を基に、再び自分の曲を作ることに重点を当てたい。2017/12/18(月)17:28

No.557: My Mind and Japanese

My mind has been occupied by Japanese since I came back to Japan.

The evidence is that I’ve not read books and academic articles written in English since 5 days ago.

In addition, the amount of my English diaries has decreased. The surrounding environment is influencing my mind. 05:53, Wednesday, 12/27/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

bottom of page