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1890. 今動き出す新たな研究


早朝の六時過ぎに起床してみると、辺りは一面雪に覆われていた。柔らかな雪が地面を覆っており、凍てつく寒さであるにもかかわらず、その様子はどこか優しい。

長く続く闇の世界、そして氷点下の世界の中、そうした過酷な環境に押しつぶされることなく、むしろ私はこうした環境に身を置いていることに感謝している。その思いは日を増すごとに強くなる一方だ。

秋から冬に向かう過程の中で、結局私は大きな葛藤を経験することはなかった。当然ながら小さな揺れを絶えず経験していたと思うが、昨年のように、過酷な自然環境と相まって引き起これる精神的葛藤を経験することはほとんどなかったように思う。

昨年に比べて、精神の胆力が備わったのかもしれない。このところの私は、毎日が夢のように充実している。

それをもたらしてくれたのは、作曲実践であったことに疑いはない。日々、自然言語で日記を執筆していくことに並行して、音楽言語で日記を執筆するかのように作曲実践を行うことが、毎日をこれだけ豊かにしてくれるものだとは思ってもいなかった。

創作活動に潜むこの力をなんと形容したらいいだろうか。創作活動は私たちの発達を促すのみならず、生を充実したものにさせ、溢れんばかりの幸福感を日々の生活の中にもたらす。

創作活動が私たちにもたらす発達力と生の充実については、これから本腰を入れて探究をしていく必要がある。それは本当に私の大きな主題だ。 創作活動に伴う喜びとそれがもたらす充実感を多くの人に共有したいという思いがある。それが私を新たな方向に導き、その研究と実践に向かわせたのかもしれない。

まずは創作活動を通じた発達に関して、科学的かつ哲学的な研究を行っていきたい。絵画と音楽の双方ともに私の人生になくてはならないものだが、実践として日々行っている音楽に関する探究を優先させる。

その探究を進める際に、二つの研究項目がある。一つは、音楽を通じた美的経験の発達過程である。各人が持つ美的経験の質的差異を明らかにし、その発達プロセスを追いたい。

当然ながら、子供から成人期にかけての発達プロセスに関心はあるのだが、今はどういうわけか、老年期の人々の美的経験に関心を寄せている。意識するしないに関わらず、静かに迫ってくる死というものが、私たちの美的経験に何か大きな影響を与えているのではないかと思うのだ。

その影響を直接的に調査することは難しいが、老年期の人々の各人固有の美的経験の質的差異に焦点を当てることによって、何かしらの洞察が得られるのではないかと思っている。

また、仮に老年期に入ってから作曲実践を始めた場合、どのような発達プロセスを辿るのかにも大きな関心がある。前者の美的経験の質的差異については、哲学の一領域である美学の観点や定性的な研究手法を用いて研究を進めていく。

一方、後者については、発達科学の理論と複雑性科学の定量的な手法を活用してくことができる。これまでの自分がやってきたこと、そして今毎日自分が実践していることが全てつながるような新しい研究が今動き出そうとしている。2017/12/11(月)07:06 No.535: Mi agains Fa

My ears couldn’t agree with the basic principle: Mi against fa is the devil in music.

I can’t still grasp why it should be avoided; both my cognition and body——ears—— do not agree with the principle. 15:41, Friday, 12/15/2017

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