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1853. 音楽の三重構造:ハーモニーの持つ機能について


毎日私は、起床直後でなく、起床してしばらくしてからコーヒーを入れる。起床直後には、まずその日一日分のお茶を作り、それからしばらくしてコーヒーを入れる。

先ほど、コーヒーメーカーからコーヒーができた音が聞こえた。出来立てのコーヒーの香りが書斎にまで漂ってくる。

その香りに意識を向けていると、ふと音楽が持つ重層的な構造に気づいた。ここ数日間、とりわけハーモニーの創出に対して試行錯誤をしていることを書き留めていたように思う。

そこで、そもそもハーモニーとは一体何なのかについて自分なりに考えていた。音楽知識が欠けているため、その欠如を補うかのように、他の分野の知識や経験を援用しながら思考を進めていた。

ハーモニーとはおそらく、曲の背景に当たるものであり、それは曲の文脈と言っていいものかもしれない。しかし、文脈に関しては注意が必要であり、よくよく考えてみるとメロディーにも文脈がある。

メロディーラインだけで意味が通じるというのも、メロディーが文脈の中に生起しているものであり、メロディーそのものが文脈を生成する力を内在的に持っていることを示唆しているように思える。

では、ハーモニーが持つ特殊性は一体何なのだろうか。ハーモニーも意味を持つという点において、それは文脈を持つ。しかし、ハーモニーの持つ文脈は、メロディーの文脈を決して阻害するようなものではなく、むしろそれを引き立てるために存在している。

ここに少しばかり、文脈の重層的な構造が見られる。つまり、メロディーによって生み出された文脈が先行しており、それを補完するような、あるいは包摂するような形でハーモニーが生み出す文脈があるように思えるのだ。

ここ最近の連日連夜の作曲実践において、ハーモニーを曲に与えることがうまくいっていなかったのはおそらく、ハーモニーが持つ文脈とメロディーが持つ文脈とがうまく調和をなしていなかったからだと思う。

それはすなわち、ハーモニーが持つ文脈が、メロディーが持つ文脈を補完することなく、包摂することもなく、いわば独立した形で存在してしまっていたことが問題だったのだろう。 また、文脈に加えて、ハーモニーが持つ背景という性質についても考える必要がある。これは文脈と非常に似ているのだが、やはりそれとは少し異なるような意味と機能を持っているような気がする。

ハーモニーはそれ単体でも文脈を持つのだが、メロディーとの調和によって、曲全体の背景になるという性質を持っているようなのだ。ハーモニーのこの性質は極めて特異なものだと思う。

例えば小説において、何か感情や感覚を伝える時、それは基本的には語彙が醸し出す雰囲気や文脈を通じて伝達される。このように、自然言語による文章にも背景を伝達することは可能なのだが、それは直接的なものではない。

文章の中に感情を表す言葉が明示的に書かれていたとしても、それはまず文字認識による抽象空間を経由して、私たちの感覚に訴えかけてくるものなのだ。しかし、音楽のハーモニーが持つ特異性は、曲が持つ固有の感情や感覚を直接的に私たちに伝えうる。

それは紛れもなく音として、私たちの聴覚に直接的に入り込んでくる。もちろん、聴覚認識と同時に、その音が持つ意味が抽象空間に投げ込まれ、曲が持つ意味を私たちは抽象空間の中でも汲み取ろうとするが、音楽はそもそも直接的に私たちの耳に入り込んでくる。

曲が持つ明るさや何とも言えない哀愁という雰囲気は、曲の背景に他ならず、これを直接的に伝達する役割を担っているのが、メロディーに対して付されるハーモニーなのではないだろうか。

ハーモニーが持つ背景というのは、一つの曲の固有の音楽世界の雰囲気を直接的に伝達しうるものなのだ。そのようなことを考えていると、音楽には文章にはない特殊な三重構造が見られる。

もしかすると、それはより多重な構造を持っているのかもしれないが、少なくとも、メロディーが持つ文脈、ハーモニーが持つ文脈、メロディーに調和することによってハーモニーが醸し出す背景の三つが挙げられる。

文章と比較したのは、今のところの私の感覚では、文章を執筆することはメロディーラインを作っていくことに似ていると思ったからである。文章が持つ意味と文脈は、メロディーの持つ意味と文脈に対応し、そこには第三の要素であるハーモニーのような存在はないのではないかという考えを持っている。

これは何も文章に要素の欠落があることを指摘しているわけではなく、文章はそれとして文脈を持ち、文脈が背景効果を持って私たちにある感情や感覚を伝達してくる。

ただし、ハーモニーの持つ直接的な機能を持つ要素が文章にはないということが見え始めたため、それを述べているにすぎない。メロディーにせよ、ハーモニーにせよ、どちらも極めて奥深い。2017/12/2(土)08:08

No.498: Snow and Grieg’s Music

It began to snow!

Finally, the moment has come.

I am listening to Grieg’s music right now.

His music perfectly matches what I am seeing in this reality at this moment.

Both snow and his music are beautiful, and everything is perceived as beautiful in my eyes.

You must see the Idea of beauty. 10:31, Friday, 12/8/2017

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