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1839. ゴッホの手紙


昨夜から、先日届いた全六巻のゴッホの手紙を読み始めた。この全集には弟のテオと交わされた手紙のみならず、ゴッホが親しい友人に送った手紙も掲載されており、現存する全ての手紙をこの六巻を通じて読むことができる。

手紙の内容に関係する絵画の作品がフルカラーで掲載されており、それはゴッホの作品はもちろん、ゴッホが感動を覚えた他の画家の作品の写真も掲載されている。また、手紙の文脈理解を促進するために、丁寧な注記が挿入されていることも、この全六巻の文献の価値を高めている。

書籍を購入する際には、いつも一つ一つの書籍の価値を感じるのだが、この全六巻の価値は極めて大きいと実感している。掲載されている手紙のうち、元々の手紙は数通ほどが英語で執筆されており、600通ほどがオランダ語、300通ほどがフランス語で執筆されている。

この全六巻の書籍は、アムステルダムのゴッホ美術館の協力とゴッホ研究者との協働作業により、全ての手紙が英語で読める作りになっている。ゴッホは、テオへの手紙の中で難解な言葉を使うことをせず、平易な言葉で自らの日々の体験やその過程を通じて考察した事柄などを書き残していった。

昨夜、第一巻の最初の手紙から一つ一つゆっくりと読み進めている中で、平易な言葉の中に滲むゴッホの思想を感じた。最初の手紙が執筆されたのは、ゴッホがまだ二十代の後半の時であるが、その時にすでに晩年のゴッホが体現していた思想の萌芽を見ることができる。

昨夜読み進めていた手紙が書かれた時期において、ゴッホはまだ画家としての目覚めを経験していなかった。一体何を転機に、いつどのようにしてゴッホは自らの天命が画家として生きることだということに気づいたのだろうか。

手紙を読み進める中でその瞬間に立ち会うことができるであろうことは、大きな感動の先取りのように思える。これから読み進めていく手紙の中で、ゴッホは絵画制作に関する思想と理論を自らの言葉で語っていくだろう。

それらの言葉には、ぜひとも細心の注意を払って耳を傾けたいと思う。ゴッホの魂の舌で語られた言葉を、自分の魂の耳で聞き取りたい。ある個人の思想や理論というのは、もちろん先人からの影響を受けて構築されていくものだが、究極的には、その個人の魂の通った道筋が思想や理論になっていく気がしてならない。

あくまでも一人の人間が紡ぎ出す思想や理論というのは、その個人に固有の魂の歩いた過程が滲み出したものなのだ。

これからゴッホの手紙を丹念に読み進めることで、ゴッホが作品に込めた思想とそれを具現化させる理論と技術の細部が明らかになるだろう。また、一つ一つの手紙を追うことで、ゴッホという一人の画家の魂の軌跡を自分の魂と重ねながら理解していくことになるだろう。

不思議なのだが、ゴッホの手紙を読んでいると、ゴッホの人生を追体験しているような感覚に陥る。これは一体どういうことなのだろうか。この現象は一体何なのだろうか。

今日も仕事の合間を縫って、第一巻の続きの手紙をゆっくりと読み進めたいと思う。一つ一つの手紙を読み進めていくことに呼応して、ゴッホの人生の追体験が進み、それに合わせて自分の人生がまた一つ一つ深くなっていくように思えて仕方ない。2017/11/29(水)07:16

No.484: Transcending Self and Time

Since I began to live in Europe, I have often experienced transcending self.

The experience used to be indescribable, but it has recently been verbalized.

A couple of days ago, I transcended “I” or the subject of perceiving the reality. It was a transient experience.

Thinking back upon it, I found another meaning of the experience.

I realized that transcending self was equal to transcending time.

In addition, once I transcend self and time, I feel that both of them become more profound. 18:30, Wednesday, 12/6/2017

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