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1829. パターン認識と階層的な法則群


午前中に読んでいた、“The art and science of portraiture (1997)”という書籍は、今後私が芸術に関する研究を進めていく際に非常に有効になるであろう手法を紹介している。

近い将来私は、発達研究に並行して、過去の偉大な作曲家や画家が残した実際の作品と手紙や日記などをもとに、定量的・定性的な研究を行いたいと思っている。定性的な研究をする際に、作品にせよ手紙や日記にせよ、意味の解釈が求められる。

こうした解釈を体系的かつ学術的に行うための手法はいくつか存在するが、本書で紹介されている手法は非常に優れているように思える。本書では主に絵画作品の解釈に関する研究方法が紹介されており、それを応用すれば音楽作品の解釈にも適用できるだろう。

こうした研究に着手しようと思った根幹には、自分自身の美学の領域に関する発達現象が存在している。ここ最近私は、美学の領域に関する自らの発達を省みることが多くなり、美的体験の様子が変貌していることを実感していた。

そうした体験を深く掘り下げ、自分に何が起こっているのか、つまり自分の美学の発達領域にどのような現象が行っており、当該発達領域は今後どのように発達しうるのだろうかということを探究していきたいと思うようになった。

欧州での探究生活が進むごとに、美を司る領域に対する関心が日増しに強くなる。実は私自身も、なぜ自分が美的探究に取り憑かれ始めているのかというその本質的な理由はよくわからない。

だが、美に魅せられ、美的探究を余儀なくされている自分がいることは間違いない。今は本質的な理由をあえて掘り下げるのではなく、美学の探究の先に何が待っているのかを考えることもなく、自分の関心の赴くままに探究を進めていく。

人間が美を感じ、その美的感覚が深まっていくというのは非常に興味深い現象だと思うのだ。こうした現象を追いかけようとする自分の内側には、日常生活の中に美を感じられにくくなっている現代社会への抵抗が潜んでいるのかもしれない。

今はまだ美に関して何も述べることができないが、美的感覚の復権と涵養をこの社会にもたらしたいという思いが私の奥にあるのかもしれない。いずれにせよ、今は自分の関心の赴くままにできる限りの探究を進めていく。

それしか今の自分にできることはない。探究の成果がどのようなものとなり、それがこの世界にどのような形で還元されていくのかは今の私にはわからない。また、そうしたことを考えるべき時ではないだろう。 先ほどショパンの楽譜を眺めながら、これから毎朝、16小節ずつ楽譜を分析していく習慣を作り上げていくことにした。まずはショパンの楽譜を取り上げ、その中でもワルツから分析を進めていく。

楽譜を眺めながら思っていたのは、自分の認知特性の一つとして、パターン認識が挙げられるようだ。端的に述べれば、私は現象から法則性を抽出することを極めて好んでいるようなのだ。

楽曲というのは法則性の宝庫であり、楽譜を眺めていると嬉々とした感情が芽生える理由がようやくわかった。さらに気づいたのは、法則性にも次元があり、ショパンはいくつかの階層性のある法則を曲に適用していることがわかった。

これはまだ直感的なものであり、今後より詳しく言語化していく必要があるだろうが、複数の小さな法則性を包括する一つ次元の高い法則をショパンは適用していることがわかる。

そして、その法則性の次元はいくつかの段階を持つ。おそらく、ショパン以外の偉大な作曲家も、こうした複数の階層性を持つ法則を曲の中に適用しているだろう。

ある程度ショパンの楽譜を分析するまで他の作曲家の楽譜を分析しないようにしようと考えているため、そうした比較をするのは今後のことになる。

だが、曲の中に潜むパターンとそのパターンを生み出す法則が階層構造を持つということだけを、まずはここに書き留めておきたい。また一つ早朝の楽しみが増えたことを大いに喜びたいと思う。2017/11/26(日)16:35

No.474: Dewey’s Writing and Compositional Algorithms

I highly appreciate and respect Dewey’s clear writings.

His argumentation is crystal clear to understand.

One of the benchmarks of insightful writings to me is whether the writing stimulates my thoughts or not.

It often provokes trivial thoughts or irrelevant thoughts to the contents of the writing.

In fact, while I was reading Dewey’s writings, I became interested in each composer’s unique compositional algorithms.

Every composer has and utilizes inherent and distinctive compositional algorithms to compose music.

I will explore them to cultivate my compositional skills.

This kind of finding derived from Dewey’s writings. 09:43, Tuesday, 12/5/2017

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