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1805. 旅から一夜が明けて


デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園からフローニンゲンに戻ってきて一夜が明けてみると、自分の内側が何かで満たされているのを確かに感じる。文字通り、今回の旅は自然と芸術に満たされたものだった。

自然と芸術が見事な調和をなしているクレラー・ミュラー美術館で時を過ごすことができたことは、大きな至福であった。ゴッホの森の中で書き留めていた日記にあるように、この美術館での体験は、間違いなく非日常的なものだったと言える。

非日常体験は、私たち自身を揺さぶる作用を持っているのみならず、私たちを回復させるような作用を持っているような気がする。エネルギーの充足に留まらず、それは日常からの回復と日常への回復と形容していいようなものである。

非日常体験というのは、ことごとくそうした回復作用をもたらすものなのではないだろか。日常から私たちを一旦解放し、その瞬間にある種の治癒が起こる。

そして、再び日常に私たちを帰還させる瞬間にもある種の治癒的現象が起こる。非日常体験の持つ意義は、こうした二重の意味での治癒にあるのではないかと思う。

今朝はゆっくりと起床した。四時半に一度目を覚ましたが、やはりもう少し睡眠を取ろうと思い、結局六時半あたりに起床した。

デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園近くのコテージに宿泊している夜に見た夢に引き続き、再び大学院の研究仲間が夢に現れた。その中でも、気の合うドイツ人のオーレとの会話が印象に残っている。

オーレは、今のアドバイザーに対して長い間、敬意と絶大な信頼を置いていた。しかし、最近のある一件がきっかけとなり、敬意と信頼が揺らぎ始めているとのことであった。

話を詳しく聞いてみると、背景として、休暇中にオーレの研究室を別の者に貸していたところ、オーレが帰ってくると、研究室が荒れ果てていたことがあったそうだ。

オーレは、その件の解決に向けてアドバイザーに相談したところ、そのアドバイザーは問題の解決に向けて手を打つと述べたそうだ。しかし、一向に問題の手を打つ気配がなく、研究室が使えない状況が長らく続いているとのことであった。

実際に、私はオーレについていき、彼の研究室を見せてもらった。すると、確かに研究室が乱雑になっていたが、私には何が問題なのか少々わからなかった。

というのも、研究室の物品が破損しているような印象はそれほどなく、乱れた物を自分で配置し直せばいいのではないかとしか思えなかったからだ。研究室を離れ、オーレと共に、学内のカフェテリアに向かった。

するとその途中で、オーレのアドバイザーと出会った。厳密には、向こうは私たちのことに気づいていないようであり、オーレのアドバイザーは手にスーパーの買い物袋を持ちながら、少々うつむき加減に歩いていた。

オーレは当然ながら自分のアドバイザーが目の前を歩いて行くことに気づいていたが、挨拶をする様子はなかった。そこから、二人の関係性が崩れていることを改めて認識することになった。

オーレの博士課程の研究はまだまだこれからという段階であるため、彼の今後に関する気がかりが生じたところで夢の場面が変わった。 今日は朝から小雨が降り注いでいる。午前中にまずは、「システマティックレビューの執筆方法」のコースの課題に取り組む。実際には、すでに課題に対するドラフトを執筆しているのだが、自分が数日前に書いた文章をもう一度読み返し、最終版としたところで担当教授二人に送りたい。

実際の提出期限は今学期の終わりであり、他の課題と合わせて提出することになっており、それは随分と先なのだが、課題の中の問いのいくつかがあまり明確ではなく、自分の回答の方向性が問いの意図と合致しているのかを確かめる必要があった。

そのため、今日の午前中に暫定的な回答を送り、明日のクラスで回答の方向性について二人からフィードバックを得たい。その課題が終われば、明後日の「応用研究手法」に向けての課題に取り組む。

こちらは数日前に作成したドラフトを最終盤にし、コースを担当するロエル・ボスカー教授に今日の夜にでも送っておきたい。昼食後からは、合計で三つほどの一時間のミーティングが入っている。

仕事関係のミーティングが一件、学内のカフェで昨年一緒のプログラムに在籍していたインドネシア人のタタと話しをするミーティングがあり、その後に、現在在籍しているプログラムのコーディネーターのマイラ・マスカレノ教授とミーティングをする。

旅から帰ってきた初日にもかかわらず、随分と盛りだくさんだ。2017/11/20(月)09:18

No.450: The Way of Living I can imagine that I will live my life in the current way.

In fact, that is my hope.

I continuously engage in academic research, writing a journal, and music composition until my life ends.

That way of living is ideal, and I do not need more than that in my life. 11:28, Saturday, 12/2/2017

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