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1802. ゴッホの森から


今私は、ゴッホの森の中でこの日記を書いている。

文字通り、デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園の中のベンチに腰掛けて、この日記を今書き留めている。

朝一番にホテルを出発し、クレラー・ミュラー美術館の開館と同時に目的地に着いた。オランダでも随一の来館者を誇るこの美術館も、朝の時間帯はそれほど人がおらず、私は真っ先にヴァン・ゴッホの作品が収められているギャラリーに向かった。

そもそもこの美術館は、ヘレン・クレラー・ミュラーという資産家が生涯にわたって購入し続けた絵画作品を展示するために設立されたものである。生前、クレラー・ミュラーの意志は、芸術への情熱を他者と分かち合うための「美術館の家」を設立することにあったようだ。

まさにその意志が実現され、今こうして私はその一人として、この美術館に所蔵されている作品から芸術体験を共有する幸運を得た。 それにしても一体なんという静けさだろうか。取り囲む森林は深く紅葉しており、黄金色に輝く太陽の光が照らされ、さらにその深みを増しているように見える。

小鳥のさえずりと森林を駆け抜けていく風の音だけが聞こえる。自然の中に深く入り、自然と一体になるということが、意識的ではなく自然になされる。

「全てのことをあるがままに自然になす」というのが、まさに自然の偉大さなのかもしれない。クレラー・ミュラー美術館の外に広がる芝生地帯には、様々な彫刻家の作品が随所に設置されている。

私は先ほど、森林の中の小道を歩きながら、一つ一つの彫刻作品を見て回った。芸術と自然との調和がこのような次元でなされていることに、私はとても驚いている。

この美術館の魅力と偉大さはそれに尽きるのではないだろうか。世界中からこの美術館に足を運ぶ人が大勢いるのは、自然と芸術が調和をなすことによって生み出される、極めて深い非日常体験を多くの人が求めていることの証かもしれない。

自然の中に入ることは非日常体験をもたらし、芸術鑑賞もまたそれをもたらす。この二つがかけ合わさった時、それは極めて深い非日常体験として私たちの内側に流れてくるだろう。 クレラー・ミュラー美術館の中には、ゴッホの作品だけではなく、セザンヌ、ピカソ、ピサロの作品なども所蔵されていた。ゴッホ以外の画家の作品の中で、ピサロの二つの作品はとても印象に残っている。

つい先ほどそれらの作品を鑑賞したはずなのに、そこで得られた体験を言葉にすることは難しい。ゴッホの一連の作品に対してもそうだ。

だが間違いなく、それら一つ一つの作品が、自分の内側に大きな変容の芽を植え付けたことだけは確かだろう。その証拠に、いくつかの作品に対して、私は足を止めざるをえず、その場でただ作品と一体となるかのように鑑賞をしていた。

そこには、見るものと見られるものの区別はなく、二つの存在が一つとなる出会いだけがあった。私たちを真に変容させるきっかけになるのは、もしかするとこのような出会いだけなのかもしれない。

私が私であり続ける限り、変容など起こりえないと思うのだ。なぜなら、変容とは今の私から非連続的な形で全く別の私になる現象のことを指すからだ。

そこには、存在の瞬間的な断絶が生じる。芸術作品との真の出会いとは、そうした瞬間的な断絶だと言っていいかもしれない。 ゴッホの森の中で、私は再び私に還ってきた。先ほどの幾多にも及ぶ存在の断絶を回復させるかのように、森の中でしばしの休息を取っている。

美術館から来館者たちが、まばらに森の中に入っていくのが見える。彼らもきっと、深い非日常体験を経験し、存在の断絶から再び自己へ還り、これから続く日常を再度生き直すための休息を求めに森の中に入っていくのだろう。2017/11/19(日)14:02

No.447: Vicarious Experience Through Music How possible to amplify a specific emotion by music?

How possible to let us have a vicarious experience through music that we cannot usually have such as death and rebirth?

I want to try to compose music that enables us to have such experience.

If we can go to heaven vicariously——or virtually——through music, I think that music is one of the great human discoveries that is embedded in our destiny. 19:36, Friday, 12/1/2017

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