昼食後から取り掛かっていた、新たな研究に関する計画書の執筆もひと段落ついた。
明日からアーネムというオランダ南東部の街に一泊二日で旅行に出かけるが、その行き帰りの電車の中で、研究計画の冒頭の内容をより練ったものにしたいと思う。
どのような背景で今回の研究に着手するのか、MOOCに対する既存の研究にはどのようなものがあり、現在時点においてまだどのような問題の探究が進んでいないのかなどを指摘し、自分の研究の意義についての説明を展開していきたいと思う。
そもそもMOOCが誕生したのはここ15年以内の話であり、MOOCに関する研究が本格的に始まり出したのは10年ほど前に過ぎない。そうしたことを考えると、当該研究領域はまだまだ未開であり、その分研究のしがいがある。
研究のテーマそのものだけではなく、研究アプローチについても、ダイナミックシステムアプローチや非線形ダイナミクスの手法を用いている研究者は世界的に見てもまだいないと言っても過言ではないため、これからの自分の研究は、当該研究領域に貢献できることが数多くあるのではないかと期待している。 今回の研究で用いる予定の文献については比較的十分集まっており、それを計画書の中に記載しておいた。ここからはこの計画書を練りながら、リサーチクエスチョンをより明確なものにし、研究デザインを固めていきたいと思う。
計画書のドラフトを執筆し終えた後、MOOCのコンテンツの複雑性に関する分析方法について、他に何か良い手段はないかと考えていた。カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を活用するのは多大な労力が要求されるため、それは採用しないことにしている。
一方で、各講義動画のトランスクリプトのセンテンスの語数を数え上げていく方法は、確かにそれほど難解ではないのだが、語数の量をコンテンツの複雑性と単純に定義することはできないのではないか、という問題がつきまとう。
もしかすると、「コンテンツの複雑性」という文言を採用するのではなく、「コンテンツの分量」という文言を用い、そのフラクタル次元を捉えていく方向にしていくことが望ましいかもしれない。
仮にコンテンツの複雑性を分析していくのであれば、それは論理構造分析のような手法を採用する必要がある。それはまさにフィッシャーのダイナミックスキル理論を活用すれば分析ができるのだが、労力がかかることは上記で指摘したとおりである。
この方法に変わる手段は何かないかを、研究アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授に尋ねたい。以前参加したツショル教授の講義の中で、“argumentation diagram”という興味深い研究ツールが取り上げられ、それを用いればうまくセンテンスごとの論理構造の複雑性を分析することができるかもしれない。
ただし、各センテンスではなく、各パラグラフごとにしか定量化ができないのであれば、今回の研究ではあまり望ましくない。というのも、十分な時系列データがなければ「トレンド除去変動解析」を適用することができず、フラクタル次元を特定することができないからだ。
この点については、また改めてツショル教授に相談することにする。2017/11/17(金)15:35
No.442: Visual Analysis and Actual Listening I slightly modify how to analyze music scores of great composers.
The new approach is to quickly grasp patterns in a visual way without delving into details.
Also, I will analyze music scores as if I were having dialogues with them.
Since I came across Alice Sara Ott’s CDs when I visited Bergen in Norway, I have often listened to her piano playing.
In the morning, after I analyzed Chopin’s waltz——Grande valse brilliant, Op.18——, I listened to her piano playing.
I realized that I had to listen to actual music whenever I analyze a music score.
Both visual analysis and actual listening should be combined for my daily practice. 12:00, Thursday, 11/30/2017