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1771. 時間感覚と人生観・死生観

December 1, 2017

夕方の五時半を迎え、辺りは真っ暗となった。今日は結局、自分の関心の赴くままに論文を読み、書籍を読むような日であった。

 

同時に、自分の内側に湧き上がってくる思念を絶えず捕まえ、それを文章の形にしていくことに従事しているような日であった。そんな土曜日があってもいいだろう。

 

昼食前に作曲理論に関する学習を少しばかり進め、夕食後に二本の論文を読んだ後に再び作曲理論の学習に取り組みたい。毎日少しでもいいので作曲に関する探究を進めていると、必ず小さな発見と進歩がそこにある。

 

発見と進歩の喜びは、私の日々の生活になくてはならないもののようだ。先ほど、一つ重要な気づきを得た。

 

文章を書いている時、書き始めの際に仮に一つ主張のようなものがあれば、それを展開・発展させる形で自分の文章があるべき形になっていくことに気づいた。この気づきそのものは以前からあったものだが、実はこの構図は作曲においても全く同じなのではないか、という気づきを得たのである。

 

つまり、文章における一つの最小単位の主張はモチーフとして曲の中に現れる。自分を惹きつけてやまないモチーフを微細な差異を含ませながら繰り返し、それを展開・発展させていけば一つのまとまりのある曲になるのではないか、という考えが浮かんできたのである。

 

ここから私は、今の自分に求められているのは、優れた曲全体を眺め、その全体性を参考にすることではなく、全体を構成する一つ一つのモチーフに注意を払い、そこに範を求めることだと思うに至った。

 

優れたモチーフの要件を明らかにし、そのモチーフをいかに展開・発展させていくのかの方法を学んでいくのである。その際に、楽譜という生きた題材を用いていくことが何よりも優れた方法だろう。

 

モチーフへの意識を強く持ち、様々なモチーフの種類とその発展方法を自分の中に蓄積していきたいと思う。そうすれば、自分なりのモチーフを生み出し、それを独自の方法で発展させていくことがいつか可能になるだろう。


以前にも書き留めていたように、これからの10年を通じて、自分の文章や作曲はどのような姿になっていくのだろうか、ということに関心がある。自分の内側にある日本語と英語という自然言語、そして音楽言語はどのような変容をこれからの10年で経験していくのだろうか。

 

考えても仕方のない想念に取り憑かれながら、10年後の自分の言語世界について思いを巡らせる。それはそのまま、10年後の自己を想起することに他ならない。

 

10年後の自己へまなざしを向けながら、時間感覚というのは人生観や死生観と密接に繋がっているものだという考えに行き当たる。欧州での生活を始めて以降、自分の時間感覚は随分と変化した。

 

それはすなわち、自らの人生観や死生観が変化したことを表しているのではないか、という考えが生まれてくる。両者の因果関係を特定することは難しく、少なくとも相関関係があることはわかる。

 

果たして、両者の因果関係は一方向的なものなのか、双方的なものなのか。すなわち、時間感覚が変容すれば人生観や死生観が変容するのだろうか、それともその逆か、はたまたその両方なのか。

 

今のところの私の回答は、双方向の因果関係を認めるものだが、因果の度合いは二つの矢印の間で異なっているように思う。欧州で日々を過ごす中で思うのは、時間感覚の変容は人生観や死生観に強く影響を与え、人生観や死生観の変容は必ずしも時間感覚の変容を促すとは限らず、さらにその度合いも弱い傾向にあるのではないかということである。

 

私たちは日々の偽りの忙しさに飲まれ、自らの人生観や死生観を見つめる機会をなかなか持つことができない。仮にそうした機会を持つことができたとしても、人生観や死生観を変えることに躍起になる。

 

しかし、そうした試みが往々にして功を奏しないのは、根幹にある時間感覚を見つめ直していないからではないだろうか。今この瞬間の時間の中に宿るもの。今の自分を取り巻く時間の流れ。

 

そうしたものに意識を当てることの重要性は、これまで何度も形を変えて書き留めているように思う。自己を取り巻く時間、自己の内側を流れる時間、今この一瞬の時間を見つめ直すことの重要性をここでもう一度強調したい。2017/11/11(土)17:55
 

No.416: Research on Aesthetics
I will conduct research on aesthetics someday. 

 

More specifically, I will explore the underlying philosophers and existential or spiritual themes of great art works. 

 

I plan to apply a specific literature review method to diaries and letters of composers and painters whom I admire. 

 

Mozart, Beethoven, Schubert, Grieg, Chopin, van Gogh, and Munch are my subjects. 

 

I just wrote it down because I could envisage that the day to conduct such a study would definitely come. 15:46, Saturday, 11/25/2017

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