今日は早朝の六時に起床し、すぐさまシャワーを浴びて身支度をし、そこから八時過ぎまで最終試験の最終確認をしていた。九時から始まる試験に向けて自宅を後にし、試験会場であるザーニクキャンパスに向かった。
天気予報では小雨が降りそうだったのだが、雨が降る様子はなく、薄い曇り空が広がっていた。ザーニクキャンパスは、主にコンピューター試験の時にしか足を運ばないのだが、このキャンパスに向かって歩いている最中は、いつも自分の心が静かになる。
今朝はもうマフラーを首に巻き、寒さはかなりのものであったが、歩いてキャンパスに向かっている最中は清々しい気分になっていた。運河沿いにあるサイクリングロードを歩きながら、試験以外のことを考えている自分がそこにいた。
来週から始まる新しい学期においては、今学期と同様に三つのコースを受講することになるが、そのうちの二つは筆記試験が課せられていない。残りのコースもスケジュール上は筆記試験が組まれていないのだが、シラバスには筆記試験に関する記述があるため、実際にコースが始まってみなければ試験があるのかどうかはわからない。
いずれにせよ、ザーニクキャンパスで試験を受ける回数はもう後わずかとなっていることに気づく。試験会場の建物に到着し、外のベンチに腰掛け、軽食を食べてから会場内に足を踏み入れた。
試験がある時はいつもこの会場は人でごった返しており、今日もそうだった。広大なコンピュータールームの前に到着し、数分間ほど最後に資料を眺めてから会場内に入った。
昨年の今頃に初めてコンピューター試験を受けた時は、操作に少し手間取ったが、今となっては随分と慣れたものである。環境がパフォーマンスに及ぶす影響が随分と軽減され、この広大なコンピュータールームで試験を受けることがホームのような感覚がするのが不思議であった。
今回の試験は、教育学科固有の三時間という長丁場のものである。コンピューターにログインし、試験問題を開けると、合計で24問の問題が画面に表示された。
22問は、一、二行の設問に対して120字の字数制限で回答してくものであり、残りの2問はケーススタディであった。問題の数を見た時には、かなり多い印象を受けたが、そのような印象に囚われている暇はなく、早速1問目から取り掛かることにした。
1問目を無事に回答した瞬間、画面が突然フリーズし、コンピュータートラブルに見舞われた。その瞬間は一瞬戸惑ったが、すぐにIT担当の係員を呼び、問題を早急に解決してもらった。
数分ほど時間をロスしたが、何事もなかったかのように2問目から回答を続けていった。一時間半ほど時間が経つと、受験者の何名かがトイレ休憩に行く姿が見え、教育学科の三時間の試験においてはトイレ休憩が許されていることを思い出した。
昨年まで在籍していた心理学科の試験では、トイレ休憩を挟むことはできなかったため、その辺りは小さいようでいて大きな違いである。私も二時間ほど経った時に、一度トイレ休憩に行き、一息ついた。
休憩後から22問目の問いに回答し、残り50分を残してケーススタディの2問に取り掛かることができた。その時に、コンピュータートラブルやトイレ休憩があったとしても、時間的には随分と余裕があると思った。
残りのケーススタディを十分に時間をかけて回答し、余った時間を全ての回答の見直しに使おうと思った。ところが実際にケーススタディの2問に回答してみると、残り時間が15分だけとなり、そこから駆け足で全ての回答の見直しに入った。
文章を付け足す時間的余裕などなかったため、スペルチェックのみを行っていった。いくつかスペルミスが見つかり、そうした点を修正したところで時間一杯となった。試験の問題について述べると、奇をてらったような問題はほとんどなく、全て今回のコースの内容を反映した練られた問題だと思う。
一問だけ、問題文を読んだ瞬間に全く回答できなさそうなものがあり、その問いについては適当に文章を埋める形になったが、その他の問題は想定内のものだった。 全ての回答をコンピューター上からサーバーに提出し、席を立とうとした時に、実証的教育学のプログラムコーディネーターかつこのコースの担当教授の一人であるマイラ・マスカレノ教授が私に話しかけてきた。 マスカレノ教授:「ヨウヘイ、試験はどうだった?」 私:「一問だけ全くわからないものがありました。“crossed design”と“nested design”の違いに関する問題です」 マスカレノ教授:「あぁ、リーサチデザインに関する問題ね」 私:「ええ、あの問題に対しては準備不足でした。自宅に帰って改めてテキストで調べておきます」 試験場を後にし、それら二つの概念について考えていたが、講義で取り上げられた記憶がなく、自分の記憶の中にはそれらの概念が通った跡すらなかった。自宅に戻り、すぐさまテキストを開けて調べてみると、それらの概念についての説明が確かに記載されていることを発見した。
だが、それらの項目は自分の中では些細なものとして扱っており、最初から学習範囲から外していたため、それらについて回答できなくても無理はなかった。
今回の一件で興味深かったのは、自分が学習対象だとみなしたものは、自分の内側で概念ネットワークを構築しており、実際に試験でそれらの概念のいずれかが問われた際には、それはその概念ネットワークの中に確かに存在しているという感覚が即座に起こることだった。
先ほど、「概念が通った跡」という表現を用いたが、まさに一度学習したものは、自分の内側の世界を通ったことがある、という確かな感覚を引き起こす。学習の頻度と密度が高まれば高まるほど、概念ネットワークが堅牢なものとなり、その感覚がより強くなっていく。
24問のうち、23問についてはそうした感覚が引き起こされ、その1問に対してはそうした感覚が一切引き起こされなかった。自分の内側にある見えない知識のネットワークが確かに存在しており、そのネットワークの中にあるものが何であり、その中にないものは何なのかが、試験問題を通じて明らかになったことは大変興味深い経験であった。2017/11/9(木)15:28
No.402: A New Research Plan I finished writing the draft of an overview of my new research.
The new research investigates MOOCs from complexity science perspectives.
I wrote about a problem statement, tentative research questions, and a method section.
This research topic is what I have wanted to explore for a long time, and thus, I look forward to the actual start of this research; of course, I can say that the research planning phase is already a beginning of my research.
Since I have several next research topics that link with this new research, I expect it to be the precious source of my future studies. 20:16, Tuesday, 11/21/2017