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1710. 充実さと至福さの中で


天空から太陽光に照らされた小雨が降り注いでいる。早朝からの激しい風が今も少しばかり残っており、雨が真横に降り注いだり、風が突然止んだ際には真下に雨が降り注いでいる。

雲間から顔を覗かせる太陽に照らされた雨粒は、燦然とした輝きを伴って地上にやってくる。そうした雨を、書斎の窓際からずっと眺めていた。

雨が降り始めた時、雨が不規則な動きを見せていたことから、みぞれ混じりの雨に見えた。季節としてはまだ早いと思ったが、みぞれの混じる雨が降ってもおかしくはない季節になったのだと思う。 今日は午前中に、「評価研究の理論と手法」のコースの最終課題のために執筆した文章をレビューしていた。ちょうど昨日に、友人のハーメンから彼の文章を送ってもらっていたため、自分の回答と見比べながら、二つの文章をレビューしていた。

最初のいくつかの問いに関して、私の観点よりもハーメンの観点の方が優れていると思い、彼の観点を採用することにして、文章を書き直した。やはり、一人の人間の観点には偏りがあり、限界があることを痛感させられる。

同時に、このように、信頼の置ける友人とお互いの文章をレビューし合うことの意義を再確認した。学術論文において、査読というピアレビューの実践が行なわれていることの意味を改めて理解するような体験であった。

計画していた通り、午前中の早い段階でレビューを終え、昼食後にレビュー後の回答を担当教授に提出した。 今日は五時前に起床し、五時過ぎから仕事に取り掛かり始めたおかげもあり、昼食前に作曲の学習に時間を充てることができた。その一時間では、実際に曲を作るのではなく、作曲に関する理論を専門書を通じて学習していた。

今取り組んでいる専門書は、極めて読みやすく、初学者の私でも全ての項目がすんなりと頭に入ってくる。これは二巻に渡る専門書であり、一巻につきおよそ20個の項目について図解入りの解説が施されている。

図解と解説のわかりやすさもあり、さらには、自分の中に宿っている作曲理解を深めようとする強い意志のおかげもあり、気づかないうちに半分ほど読み進めていた。近日中に一巻を読み終え、第二巻も同じようなペースで取り組んでいきたい。

この二冊を二、三度読み返したら、今度はさらに応用的な専門書に移り、より高度な作曲理論を身につけていきたいと思う。昨日も書き留めていたように思うが、学術探究することの合間に作曲の学習や実践を挟むことにより、両者の活動からもたらされる至福さが増している。

学術探究や作曲の一方を一日中行うことはできないだろうが、二つを組み合わせた場合、活動からもたらされる充実感の中で一日が過ぎていく。この三日間外に出ることもなく、一日一日が二つの活動の組み合わせの中で過ぎていったことが、両者を一日の中で組みわせて行うことの充実ぶりを物語っている。

これこそがまさに、統合的実践の一つの姿なのかもしれない。自分を捉えて離さない領域が複数あるということの幸せのみならず、それらを組み合わせた際にもたらされる至福さを感じながら日々を生きることができていることの幸せ。

科学、哲学、音楽。読むこと、書くこと、創ること。

それらの事柄を分離させる形ではなく、一つの総体として統合的に取り組むことができた時、充実さと至福さの中に入り込み、いつか永遠の世界に入れるような気さえする。2017/10/29(日)15:14 No.355: Observation I am very fulfilled about today’s work.

It began with constructing knowledge on research designs and evaluation, preceding music composition.

Both knowledge acquisition and skill development share much in common. The process and mechanism are similar.

My main interest continues to lie in how we learn and how we develop.

I observed the process and mechanism of my learning and development through today’s work. The observation lasts forever. 19:30, Sunday, 11/5/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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