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1637. 科学としての教育学


昨日は、新たに友人となったハーメンとリチャードについて言及したように思う。リチャードとは昨日初めて会話をしたため、彼についてより深く知るのはこれからになるだろう。

いずれにせよ、二人の人柄には大変好感が持てる。また、細かな関心領域は異なるが、教育という大きな括りで言えば、三人の関心は共通していると言える。

こうした共通事項と相違事項が、お互いの関係性を深める上での重要な役割を担っているように思う。昨日、コンピューターラボでの実習が終わり、私はその場に残って一人で実習の続きを行っていた。

この実習では、統計ソフトのSPSSを活用することになっており、私以外の60名ほどの受講者は、学部時代にこの統計ソフトの使い方を習っているらしい。しかし、私はSPSSに触れたことがなく、統計ソフトに関してはRしか使えない。

この実習を担当する三人の教授たちもSPSSには精通しているが、Rには造詣が深くないようだ。最初私は、実習に参加している他の受講者が、私よりも随分と早く問いに回答していることに驚いていた。

その理由としては、おそらく私がじっくりとケースの内容を理解し、問いの意図を何度も反芻しながら課題を進めているからだと思っていた。また、統計用語に関する知識がまだ十分ではなく、同時にRのプログラミンコードを自由自在に書ける段階にはないため、逐一文献やインターネットで調べながら課題に取り組んでいることも大きな要因だろうと思っていた。

ラボの時間が終わってもその場に残り続けていると、一人の受講者が帰り際に私に声をかけてきた。聞くところによると、ヨアンネという名前の彼女は小学校の教師をしながら今の修士課程に所属しているらしい。

どちらもパートタイムで従事しているそうだが、このコースを含め、彼女も今学期に三つのコースを履修しているそうであり、教師としての仕事とこの修士プログラムをを両立させるのは、随分と苦労があるだろうと思った。

ヨアンネが私のPCのスクリーンを見ながら、驚いた表情を見せた。Rのインターフェイスとプログラミンコードを初めて見たとのことであった。

そもそも課題の問いに回答する以前に、統計用語を調べてはメモし、プログラミングコードを調べてはそれを実行しと、ヨアンネから見ると私が何か別のことを熱心にしているように見えたそうだ。

彼女から話を聞いて驚いたが、SPSSでは自分でプログラミングコードを書く必要はなく、ボタン一つで統計解析ができてしまうらしい。昨年この事実をどこかで聞いていたような気がするが、私はRの応用範囲などを考えて、このプログラミング言語に集中することにしていた。

これまで課題に取り組む中で、様々な試行錯誤をしてきたが、そのおかげで随分とR言語に習熟してきたように思う。もちろん、自分の行いたい解析や操作を自由自在にできるわけではないが、少し調べれば、意図していることはほぼ全て実行できるようになった。

具体的な課題に取り組みながら、実践を通じて学んでいくことの大切さを強く実感させてくれる。 SPSSについての話を聞いて改めて驚いたのみならず、ヨアンネが小学校の先生をしながら、この厳格な教育科学プログラムに所属していることにも驚いた。

過度に一般化することはできないが、小学校の教員のみならず、中学校や高校の教員が、教育に関する科学論文を毎日読み、統計解析などを通じて教育を科学的に探究する姿をあまり想像することができない。

ヨアンネ曰く、パートタイムで並行しながら教育実践と教育研究に従事している教師はオランダでも少ないとのことであるが、私が驚いているのは、このコースを履修しているその他の受講者の多くが教師の経験を持っており、教職を離れてこのような科学探究に毎日打ち込んでいることだ。

ヨアンネ曰く、それは自分の教授法を科学的な裏付けのもとに洗練させていくためにも重要であり、なおかつ同僚の他の教師に科学的な知見に基づいた助言をするために必要である、とのことである。それを聞いて、妙に納得する自分がいたのは確かだが、教師のマインドセットに関しても、日本とオランダでは随分と異なるのだと実感した。 彼女の話を聞きながら、そういえば以前に友人のハーメンも、この件に関係するような面白いことを述べていた。私はハーメンに敬意を表しながら、「なぜ学校の教師をしていた者が、これほどまでに科学的な論証に慣れており、統計学の知識や手法にそれほどまでに習熟しているのはなぜか?」と尋ねたことがある。

私の問いに対して、ハーメンは笑顔を交えながら、「教育学部で相応の教育を受けたらからだ」とさも当たり前のように答えた。彼らの意識はどうも、教育学を日本のように文系の範疇として捉えておらず、そもそも科学として位置付けているようなのだ。

ハーメン曰く、学部時代に、少なくとも三年間にわたって継続的に統計手法などの科学的なアプローチに関する講義を履修してきたそうであり、そうしたことも教育を科学的に研究することや、自説を科学的に説明することにつながっているのだと思った。

ヨアンネとの会話の後、しばらく経ってから、私もラボを後にすることにした。自宅への帰り道、日本の大学教育の質について改めて考えざるをえなかった。2017/10/10(火)07:42 No.282: Trinity of Science, Philosophy, and Music I was murmuring before going to sleep last night that I would integrate developmental science, educational science, systems science, and network science into my scientific work.

Exploring one or a couple of them is not enough. Only after each one of them unites into a coherent whole, my scientific work will start.

Moreover, I will rigorously explore philosophy, in particular, philosophy of education and humanity. Finally, I will ceaselessly compose music on the basis of my previous academic work.

Coherency and unity of science, philosophy, and music can be established in my near future. 07:26, Thursday, 10/12/2017

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