どこかで書き留めておこうと思っていたのだが、ここで書き留めておきたい。それは、フローニンゲン大学の二年目のプログラムに在籍する中で、一人の良き友人に恵まれたことである。
幸いにも、現在履修しているコースを通じて、一人のオランダ人と友人となった。彼の名はハーメンと言う。
ハーメンは元々学校の教師であり、昨年教職から一旦離れ、教育科学を学び直すために今の学科に所属している。ハーメンは190cmを越そうかという恰幅のいい大きな男だが、自分自身のことを恥ずかしがり屋だと述べている。
ハーメンと私は偶然ながら履修している全てのコースが共通しており、一つの少人数のコースを除けば、彼はいつも教室の最後列に座っている。だが、ひとたびクラスが始まると、最後列からいつも洞察に溢れる発言を積極的に行うのがハーメンの特徴だ。
私がハーメンに、「なぜいつも教室の一番後ろの席に座りながら、積極的に発言をしているの?」と尋ねると、「他に誰も意見を言わないからね」と照れ笑いを浮かべながら答えた。
フローニンゲン大学のような、研究大学の大学院に所属する学生たちが、これまでどれだけ厳格な学術訓練を受けてきたかを実感することは未だにある。学部を卒業してすぐに大学院に進学をしたばかりの者も多く身近にいるが、彼らにおいても、厳格な学術訓練を経てきたのだということを感じる場面が多くある。
そうした中でも、ハーメンはひときわ、科学的な基礎知識と科学的な議論の作法を高度に身につけているように思える。ハーメンと私はオリエンテーションミーティングの時に顔を合わせたぐらいであり、先週を迎えるまでは、お互いに挨拶程度しか言葉を交わしたことがなかった。
だが、現在履修している、ある少人数のコースの休憩時間に、ひょんなきっかけからハーメンと話をすることがあり、そこで意気投合した。それ以降、先週末も、現在履修しているコースの課題について意見交換をするような仲になった。
とりわけ、先週から始まったコンピューターラボでの実習課題の難易度が高く、ハーメンの持っている統計学の知識には随分と助けられた。お互いに課題の設問に回答した後に、回答の記されたワードファイルを後日交換し、お互いにフィードバックすることを行っている。
このフィードバックがなければ、私の分析や論証は随分と不十分なままであっただろうと思う。一緒に意見交換をしているのは、「評価研究の理論と手法」というコースの課題であり、これは二人一組で取り組むことが強く推奨されている。
60名ほどの履修者のうち、私以外は全てオランダ人であり、彼らは皆ペアになって課題に取組んでいる。私はあえて一人で取り組むことを選んだが、ハーメンとの意見交換には本当に助けられていると思う。
実際には、ハーメンは別のパートナーと一緒に課題に取り組んでいる。今日、学内のカフェテリアで昼食を取ろうとしていたら、そこでハーメンに遭遇し、彼と一緒に課題に取り組んでいる男性を含めて、ランチを共にした。
ハーメンの相方の男性はリチャードという名前であり、私はてっきり彼の外見から教授だと思っていた。ハーメンと同じように、リチャードもいつも教室の後ろに座っており、リチャードは単に講義を聴講している教授だと思っていた。
リチャードのこれまでの経歴については、まだ詳しく尋ねていないが、何やら彼はすでに教育政策に関する修士号を取得しており、今回のプログラムは二つ目の修士課程らしい。
私たち三人は意気投合し、これから一年間は、何かとお互いに支え合いながらプログラムをこなしていくことになる予感がする。2017/10/9(月)21:17
No.280: Optimal Academic Environment I feel almost everyday that I am studying and researching with highly intellectual people at University of Groningen (RUG).
The academic environment is impeccable and optimal for my work. Every researcher with whom I have worked with so far is very supportive.
He or she always gives me not only insightful feedback but also beneficial scaffolding so that I can foster my knowledge and skill at the next level.
The more I spend my time at RUG, the higher I go up developmental ladders as a researcher and hopefully as a person.
In addition to supportive professors, I cannot forget my friends at this university. Even though I am like a solitary Buddhist monk, I have a few friends at this university who make me feel at home.
This university is like my secure base, and in fact, I feel that I can come back here anytime in my future life.
That is why I may start a new challenge in a different country after the present program. 15:03, Wednesday, 10/11/2017