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1630. 論文レビューが引き起こす恍惚感


今日は久しぶりに晴れ間が広がった。どこか平和な雰囲気が漂う日曜日である。

午前中より、「学習理論と教授法」のクラスで課せられている共同論文のレビューを行い、午後の早い段階にそれが完了した。メンバーにレビューの完了を報告し、再度意見を求めた。

レビューをしながら改めて思ったが、やはり科学論文を執筆するプロセスそのものの中に、特殊な充実感を引き起こすものが潜んでいる。今朝の起床直後は、科学論文の意義を認めながらも、科学研究についての疑義を投げかけていた。

もちろん、この疑義が完全に晴れ渡っているような状態ではないが、先ほどのレビューの過程の中で、文章を修正し、新たな文章として再構築させていくプロセスの中に、芯から湧き上がる喜びを見出していた。 レビューをする中で、メンバーの論拠を補うために、自分で他の論文を探す試みを行っていた。その中で、オンラインコラボレーションラーニングに関する興味深い論文をいくつか発見した。

そうした論文を読むにつけて、それらの複数の発見事項をいったん自分でまとめ上げるような研究をしたいと思った。これは先日言及していたように、既存の論文に対するシステマティックレビューやメタアナリシスの方法を採用することになるだろう。

ちょうど来学期に、それら二つの研究アプローチを習得するための二つのコースを履修することになっている。少し気が早いが、今からそのコースの最終課題で取り上げるトピックについて考えを巡らせていた。

大きなテーマとしては、リーダーシップ能力の開発、リフレクション能力の開発、メタ認知能力の開発、MOOCの学習効果のうち、二つを取り上げたい。取り上げた項目の研究目的とテーマをより明確にし、それら二つのトピックについてシステマティックレビューとメタアナリシスを実行する。

「学習理論と教授法」のコースを担当している、ダニー・コストンス教授は、クラスの中でそれらの二つの研究アプローチについて言及をした際に、それら二つの研究アプローチがいかに手間暇のかかるものかを強調していた。

確かに、数百から数千の論文を対象に、そこから明確な基準によって論文を振るい分け、数百ほどの論文に目を通して、包括的な研究結果を提出することは、労力が必要となるだろう。しかし、これら二つの研究アプローチのプロセスと方法を一度でも体験しておくことは、自分の今後の研究者としての仕事に非常に有益であろうと思う。

また、仮に今後私が論文ではなく、何らかの書籍を執筆する際にも、システマティックレビューやメタアナリシスのアプローチは、より意味のある情報を共有する上でとても有意義な方法だと考えている。

来学期においても今学期と同様に、コースで取り上げられる専門書と論文に焦点を当て、学習項目をより深く身につけていくことを意識したい。2017/10/8(日)16:27

No.275: Systems Science and Network Science I want to devote myself to at least two domains of expertise as a scientist: (1) systems science and (2) network science.

The former includes time-series analysis, nonlinear dynamics, dynamics systems approach, etc. I have explored diverse topics so far, for instance, adult cognitive development, adult online learning, child development, and so on.

I realized that I could have conducted more rigorous research on those topics if I had knowledge and skill on systems and network science.

My research theme is human development and learning, and it will never change.

I believe that systems and network science can reveal the undiscovered aspects of human development and learning.

I decided to invest my time and energy to these scientific fields in a thorough way. I may obtain a PhD for either field or both. 11:43, Monday, 10/9/2017

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