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1627. ヘリコプターと翼

October 19, 2017

早朝の気分がどうしてもドビュッシーの曲に合わず、ベートーヴェンのピアノソナタを聴くことにした。今から10時間ほど、マウリツィオ・ポリーニの演奏するピアノ曲を聴くことになる。

 

朝食を摂りながら、曲に耳を傾けていると、改めてクラシック音楽の持つ不思議な力に気づかされた。これは音楽に限らず、古典と呼ばれるもの全般に当てはまる特質かもしれない。

 

長い年月をかけて蓄積と純化を経た末に生み出されたものだけが持ちうる力。古典と呼ばれるものには、そうした力が秘められており、クラシック音楽にもそのような力を感じることができる。

起床してからすでに二時間ほどの時間が経ったが、昨夜の夢の内容がまだ残っている。私は普段、夢の印象が鮮明なうちにそれを書き留めておくことにしているが、今日はそれをしなかった。

 

あえて夢の印象を熟成させ、濾し取られた部分だけを抽出して書き留めておこうという意図が働いた。夢の中で私は、河川敷のグラウンドで行われるサッカーの試合に参加する予定になっていた。

 

その会場は隣町にあり、そこに行くためには、大きな河川を渡っていかなければならない。試合会場に行くために私は、一人用の小型ヘリコプターのようなものに乗った。

 

この奇妙な乗り物についてもう少し説明すると、操縦席のようなものはなく、足場もない。あるのはブランコのような椅子とプロペラと、手元に操縦用のハンドルがあるだけである。

 

その乗り物に乗ると、一気に高度10,000mの高さまで上昇した。そこからの眺めは確かに見晴らしの良いものだった。しかし、自分の足が宙ぶらりんの状態であり、自分の身ひとつが空に浮かんでいるのとほぼ変わらない状況であったため、少しばかり恐怖心を抱いていたのは確かである。

 

高度10,000mの高さから地上を見下ろすと、すぐに試合会場を見つけることができた。そこから私は、手元のハンドルを操作しながら、目的地に向かってゆっくりと降りていこうとした。

 

その時に、プロペラが奇妙な旋回を始め、その動きに合わせて私の体もゆっくりと旋回を始めた。その間にも、地上の目的地を絶えず見定めながらハンドル操作をしていたのだが、私は目が回ってしまった。

 

どうやらその動きに酔ってしまったようなのだ。機体の旋回と自分の体の旋回に耐えられなくなり、私は目を閉じた。

 

目を開けると、試合会場のある河川敷の上にいた。すると、後ろから私の知人が声をかけてきた。

知人:「すごい登場の仕方だったね。まさかヘリコプターを使って来るとは思わなかったよ」

:「無事に着けてよかったよ」

知人:「無事?そうだね。それはそうと、地上を歩いてくれば数十分で到着できたのに、なんであんなに時間をかけてヘリコプターで来たの?」

どうやら私が住んでいる町からその会場には、陸路を歩けば数十分で到着できたらしい。なぜ私は、あんなにも空高くに上昇し、そこから目眩に見舞われながらヘリコプターでその場所にやってきたのだろうか。

 

自分にもわからなかった。それはとても気がかりなことではあったが、それ以上深く考えることもなく、試合に向けて準備をすることにした。そこで夢の場面が変わった。

夢の場面が変わると、私は大きなコンサートホールにいた。そのホールの観客席は平坦ではなく、段差のある作りになっていた。

 

このコンサートホールの大きさは驚くほど大きく、観客席の一番上から一番下の席の人の顔を眺めると、その人の顔がわからないぐらいの段差になっていた。

不思議なことに、そこではコンサートが行われていたのではなく、私が音楽に関するテーマで講演をすることになっていた。しかもそれは、このコンサートホールにいる全員に向けてではなく、一部の客席の人に向けてのものだった。

 

私の講義がまさに終わろうとしている時、突然ある列に座っていた観客の全員が立ち上がり、笑顔で上の観客席の方に向かっていった。私は特に彼らを止めることなく、しばらく様子を見ることにした。

 

上の観客席に到着した彼らは、突然、『翼をください』を歌い始めた。私は講義の最後に、各列の人たちに、別々にその曲のパートを歌ってもらおうと考えていた。

 

そのため、彼らが突然に私が計画していた曲を歌い始めたことに、嬉しい意味で驚かされた。一方で、全員で分担してその曲を歌おうと思っていたのに、彼らが最初から最後まで歌おうとしていることにはあまり良い感情を持たなかった。

 

この曲は、その場にいる全員で歌うことに意味があると考えていたからだ。彼らが歌い始めると、いつの間にやら、このコンサートホールは観客で一杯になった。

 

そして、ここにいる観客一同が、一斉に『翼をください』を歌い始めた。最初は全員が少し遠慮がちに声を出していたが、徐々に自分の声を腹から出すようになった。

 

観客席の真ん中あたりに、マイクを使って、全員の歌を正しく導いていこうとする男性がいた。その男性の歌声が、その場にいた全員の声を一つにしていった。

 

そして、いよいよサビの箇所に差し掛かった時、「この大空に翼を広げ」と歌うべき箇所を、その男性は「この大空にトゥばさを広げ」とマイクで大きく歌い上げた。

 

その瞬間、会場の人たちから、「トゥばさって何だ?翼じゃないのか」というざわめきが起こった。そのざわめきは収束することなく、私はそこで夢から覚めた。2017/10/7(土)09:55
 

No.272: Intellectual Euphoria in Paper Review
I do not remember when the last time it is sunny. The weather is fine today. 

 

Today is emitting a somewhat peaceful atmosphere. I just finished reviewing a collaborative paper for a course requirement. 

 

I casted some doubt on scientific research in the early morning, but I was with moderate rapture when I was reviewing the paper. 

 

Filling out logical leaps by supplementary logic and reconstructing argumentation gave me intellectual euphoria.

 

Another review on a different paper is waiting for me; I will tackle it in the evening. 16:41, Sunday, 10/8/2017

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