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1437.【北欧旅行記】エドヴァルド・グリーグとエドヴァルド・ムンクの共通点

August 28, 2017

エドヴァルド・グリーグとエドヴァルド・ムンク。この二人のエドヴァルドと出会えたことは、今回の北欧旅行がもたらしてくれた最大の恩寵であった。

 

この二人の思想や仕事について、書き留めたいことが山ほどあり、私が二人のどういった点に多大な感銘を受けたのかをまた改めて書き留めておかなければならないだろう。ムンクが「文芸日記」と呼ぶ日記を執筆し続けていたことは以前に言及した。

 

昨日グリーグ博物館に訪れた際に、なんと作曲家のグリーグも日記を書く人物だったということがわかった。グリーグもムンクも、大量の文章を書く人だったのだ。

 

前者は作曲家であり、後者は画家でありながらも、両者が共に大量の文章を書いていたという共通点はとても興味深い。以前から日記の持つ意義やその表現形式としての可能性と不思議な力についてあれこれと考えを巡らせており、今となってはグリーグとムンクの二人が日記を絶えず執筆していたということはとてもうなづける。

 

グリーグは音楽言語を通じた作曲の創作と自然言語を通じた日記の執筆に絶えず従事し、ムンクはイメージ言語を通じた絵画の創作と自然言語を通じた日記の執筆に絶えず従事していた。二人の偉大な芸術家は、二つの異なる表現形式を絶えず行き来していたのだ。

 

自然言語にならないものを彼らの主たる芸術言語で表現し、彼らの芸術言語をさらに彫琢していくために、自然言語による日記の執筆があったのだと思えてしかない。自分に置き換えて考えてみると、論文には自然言語でありながらも学術言語という特殊な表現形式があり、それは日記とはやはり異なる言語体系だと言える。

 

そうしたことからも、自分にとって論文と日記を絶えず執筆していくということは、グリーグとムンクが実践していたことと同じ意味を持つように思える。もう一つ、グリーグに対して大きな共感を持った点に言及しておきたい。

 

それはグリーグの「バッハやベートーヴェンなどの芸術家は頂点を極め、教会や神殿を造った。私は、イプセンが自分の戯曲で表現したように、人々がくつろぐことができ、幸せに感じられる家を造りたかった」という言葉の中に全てが集約されている。

 

少し前から一者と多者の関係について何度か取り上げていたように思う。欧州での生活が始まって以降、自分の中で一者に向かう上昇的な衝動がより一層強まっていたのは確かである。

 

実際に、ライプツィッヒのバッハ博物館を訪れ、ウィーンのベートーヴェン博物館に訪れることによって、バッハやベートーヴェンが持っていた一者に向かう愛(エロス)に基づく構築物に対して大きな感銘を受けたのは事実である。

 

一方、そうした一者に向かう愛のみではなく、多者に向かう愛(アガペー)の重要性をここ最近強く感じている。グリーグの言葉に表れているのは、まさにアガペーの本質に他ならないように思える。

 

これからも私は、一者に向かうことを止めはしないだろうが、多者に向かう道をより真摯に探求することになるだろう。論文、日記、作曲を通じて、一者と多者の双方に向けた表現活動に全身全霊を注ぎたいと思う。2017/8/15(火)
 

No.82: The Uniqueness of Each Individual Mind
Ralph Waldo Emerson had an insight about the uniqueness of each individual mind. 

 

Our minds have distinctive qualities and characters, and thus the way to cultivate our minds cannot be reduced to one method. 

 

The method should consider the diversified nature of our minds. I am concerned about the current education in that it tends to neglect the uniqueness of each individual mind. Wednesday, 8/23/2017

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