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1416.【北欧旅行記】スウェーデンのルンドへ:対象本質と純粋感覚


早朝の七時半に宿泊先のホテルを出発し、スウェーデンのルンド行きの列車を待つために、コペンハーゲン中央駅に早めに到着した。初めてコペンハーゲン中央駅に降り立った時、この駅も欧州の他の主要都市の駅と同じぐらいに大きいと思っていたのだが、今日改めて駅全体を眺めてみると、それほど大きくなくコンパクトな大きさであることがわかった。

やはり部分から判断するのではなく、全体を捉えた上で事物を判断しなければならないと思った。駅に掲げられている電光掲示板を見ると、なかなかルンド行きの表示が出てこない。

ルンドからオスロまでは六時間ほどバスで移動する必要があり、途中で昼食を購入することができないであろうから、コペンハーゲン中央駅で昼食のサンドイッチを購入した。その後、乗車予定の列車の表示を電光掲示板で確認してみてもまだ表示が出ていなかったため、ルンド行きで表示されるのではなく、チケットに記載の同じ時刻に出発予定のストックホルム行きで表示されている列車に乗る必要がありそうだと思った。

スウェーデン行きの列車だけプラットホームが離れており、歩いて15分の表示が出ているため、早めに行動しておこうと思い、ストックホルム行きの列車が到着するプラットホームに向かった。念のため、途中で駅員に確認すると、やはりストックホルム行きの列車で間違いなかった。

親切に案内をしてくれた、優しい笑顔を浮かべるデンマーク人の中年女性の駅員にお礼を述べ、ストックホルム行きの列車が待つ場所へ向かった。この特急列車に乗り込んでみると、すぐに気づいたのは、この列車がとても綺麗であり、座席のスペースも十分にあることだった。

飛行機の機内のように、座席には音楽を聴ける機械が備え付けられていた。それぐらいに設備が行き届いた列車だった。

できることなら、この列車に乗ってオスロまで行きたいと思ったが、残念ながらこの列車には一時間弱ほどしかお世話にならない。チケットに表示されている自分の席に着き、一息ついたところでエマーソンの全集の続きを読み始めた。

今回の旅行に本書を持ってきて本当に良かったと思う。エマーソンの思想に私の魂が強く共感しているためか、今朝宿泊先のホテルで書き留めていた日記と全く同じテーマの記述が全集の続きの中にあることを発見した。

詩人は対象の本質を捉え、その本質から喚起される自己の純粋感覚を言葉にする。これは作家でも画家でも、そして音楽家においても当てはまる表現過程ではないだろうか。

表現されたものを私たちが受け取る時、表現者の純粋感覚を捉えることができれば、私たちはそもそもの対象の本質まで遡って知覚することが可能なのではないかと思った。表現者の純粋感覚の把握から始まり、対象そのものの本質まで遡求することができる可能性があるというのはとても面白い。

昨日のニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館で体験していたことは、作り手の純粋感覚を知覚し、そこからさらに表現対象の本質まで遡るということが起きていたに違いない。この時、自らの感性やその時の魂が求めるものに合致していればいるほど、このプロセスを経験する時間が長くなる。

作品に捉えられ、身動きが全くできなくなるというのは、私たちの魂が表現対象の本質まで届き、そこで留まることを求めているからに違いない。そこでは理性的な思考に従うことなく、魂の求めるものに身を委ねることが賢明だ。

作品対象の本質と魂の抱擁が終わるまで、鑑賞者である私たちは静かにその場にたたずむ必要があるのだ。 エマーソンの全集を読みながら、対象の本質を把握し、それが喚起する自己の純粋感覚を知覚するところまで行かなければ、それがどのような表現形式であるにせよ、自己と対象の存在が充満する表現物を生み出すことはできないと思わされた。そうこうしているうちに、列車がルンドに到着した。2017/8/10(木)

No.61: Autopoietic Being A new day came again. As I mentioned yesterday, a new beginning starts from the end of the beginning.

I am an autopoietic being to generate myself again and again. At the same time, I am continuing to maintain my identity.

Both self-creation and self-maintenance capture my curiosity. What if I just continue the former and relinquish the latter?

Does the endless creation protect my identity? If it does, I am willing to forget self-maintenance and focus on self-creation.

The endless and limitless creation——creation, creation, creation, and so on——is what I only need to live with joy and happiness. Friday, 8/18/2017

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